あなた以外は風景になる

その人以外見えなくなった時のことを書き留めたい

23016/1/21 THE THROTTLE 「申年スロットル」

■魔法にかかったみたい

 www.youtube.com

THE THROTTLE/ザ・スロットル on Twitter: "【MOVIE】

映像公開🎥
昨日の2016初路上ライブの模様だ✨
共に今年で去るぞ!!!路上ライブ!!!

申年スロットル
https://t.co/LckNVlxAyJ"

 

 「くだらないかもしんないんだけどさ、こんなマーキングなんてさ。いいじゃん、10年後20年後さ、ガキが出来たときに一枚でもはらさってたら『父ちゃんこんなくだらないことやってたんだよ』っていえるじゃん。だから貼ってるんだよ」

f:id:yurivsky:20160121214255j:plain

 

昨晩新宿で行われた路上ライブの様子がもうまとめられてyoutubeにUPされた。撮影及び編集は神崎峰人(BUDDHA108)氏。

 

 「なんかおまわりさんきちゃったから。今から新宿東南口からサザンテラス口に行くんだけど、見てください。一味の皆。一味の皆全員仲間だから。一緒に運びます今から。こーやってできた仲間はね、いけるから最後まで。宜しく」

  開始前に集合の時点で警察官にお咎めを受けてしまい、東南口でのライブは出来ず。しかしここからサザンテラス口(結局は南口)に移動して再開しようという流れになった。

  集まったお客さん皆で手分けして、楽器やマイクやその他色々なものを手に手にひとつふたつ抱えて移動していく。年齢も性別もまとまりのない行列は通り過ぎるひとの関心を一瞬でも惹けただろうか。

 

 その不思議な集団の先頭には、高岩遼。

 

 階段の途中で、ぱっと振りかえった姿が遠く最後尾からも見えた。彼の目からはどんな景色が映っていたのだろう。

f:id:yurivsky:20160121214234j:plain

 荷物と高揚感を抱えて高岩遼の背中を目指していくこの行列は、これからもずっと続いていくんだなと感じた。荷物ももっと増えるかもしれない。でもその分、一緒に歩く人も増える。一緒に歩く人が増えれば手も増える。そうしたらまた、増えた荷物は手分けしていけばいい。

 

 何が起こるのかというわくわくしたきもちは、全員が抱えている共犯意識は、これからもきっと変わらない。ずっと続いていく物語。この不思議な光景を、身を切るような寒さなのにそれを忘れてしまうくらいの高揚感を忘れないでいよう。いやきっと忘れられない。今宵居合わせなかった人も問題ない。今までもこの流れはずっとあって、これからもずっと続いていくのだから。仲間に加わりたければあの広い背中についていけばいいだけのこと。

 

 南口に移動してからは何かに守られているかのように注意もされず、結局0時近くまでライブは続いた。0時になって魔法が解ける前に、終電に追われて名残り惜しそうに帰宅するひとの背中を見送りながら、ここを去っても電車にのっても今日の路上ライブでかけられたこの魔法はきっと解けないと思った。

f:id:yurivsky:20160121214313j:plain

  

そんな真冬の夜の一部始終がダイジェストで収められている。あなたの大切な時間を3分だけ下さい。

 恐らく路上でこの魔法にかかるには残された時間は意外と少ないはずだから。

 

2015/12/22 Ryo Takaiwa with Daichi Hashizume Band JAZZ X'MAS GIFTS

 

f:id:yurivsky:20151229224838p:plain

この動画を見つけた時から、ずっとSANABAGUN.高岩遼でもなくThe Throttle高岩リョウでもない、ジャズシンガー・Ryo Takaiwaとしてのステージを見たいと思っていました。

www.youtube.com

二つのバンドもかなり忙しそうなのに、ジャズシンガーとしての活動はなかなか難しいだろうし、なかなかないだろうなあと思っていたところ、まさかの開催のお知らせ・・・即予約を入れました。このときばかりは、本当に高速で予約メールをした自信があります何の自信だよ。

 場所は埼玉県上福岡。上福岡って今まで縁がない場所でしたが、都心から離れたこの場所を選んだのは高岩さんが音大(尚美学園大学)進学のために上京して住んだ場所であり、今も尚彼を取り巻く大切な仲間たちと出逢った場所だからという理由でした。

 正直、ジャズに疎い私は楽しめるか不安でしたが、友人に相談したところ「高岩遼にうっとりしてればいいんですよ!」という非常にざっくりとしたアドバイスを受け、そうかうっとりしてればいいのかとのんきなきもちで足を運びました。

 こんな状況なのでセットリストとかはあげられないのですが、季節柄クリスマスソングとフランク・シナトラの生誕100周年のアニバーサリーイヤーということで、シナトラの曲を。SANABAGUN.の「居酒屋JAZZ」の元になった曲もやってくれました。

 そう、途中で音大で出会った仲間と結成したThe Throttleも客席から呼ばれ、一緒に歌ってくれたりしてそれもとてもよかったなあ。幸せなシーンだった。

 終始リラックスをしていたように見えるライブは2時間たっぷりと時間があり、客席も和やかムードでした。流石に近くで演奏が見えると私の耳でもきちんと楽器が追えるのが途中から楽しくて。ピアノの鍵盤のうえを滑らかに撫でるように動く指や、ウッドベースの音だけを追いかけてみたり新鮮な音楽体験を楽しみました。勿論基本は高岩さんのボーカルにうっとりしていました。通常営業です。

 けして音響がいい場所ではないのに、ハイトーンボイスではないのに、吐き出された声が心地よく天井に吸い込まれていくのはなんでなんだろう。そうか、こういう技術を彼は大学できちんと学んだんだろうなと思うと、ここまで足を運んでよかったなとしみじみ思いました。

 

 来てよかった。最高にうっとりしつくした夜でした。

 

f:id:yurivsky:20160111012549p:plain

f:id:yurivsky:20160111012630p:plain

 

※年末年始忙しいのと、いつもに増して内容が薄いので書きかけで放置していましたが折角なのでUPしました。またいつかこういうライブがあるといいなと思うけど、次はもうこの規模じゃ開催はできないだろうし、貴重だったなあと心底思います。

 

www.youtube.com

 

 《2016/3/16 写真追加》撮影:やなぎ氏

f:id:yurivsky:20160316210306p:plain

f:id:yurivsky:20160316210208p:plain

 

f:id:yurivsky:20160316210407p:plain

 

f:id:yurivsky:20160316210438p:plain

f:id:yurivsky:20160316210518p:plain

f:id:yurivsky:20160316210553p:plain

f:id:yurivsky:20160316210619p:plain

f:id:yurivsky:20160316210645p:plain

f:id:yurivsky:20160316210705p:plain

f:id:yurivsky:20160316210724p:plain

f:id:yurivsky:20160316210746p:plain

f:id:yurivsky:20160316210814p:plain

f:id:yurivsky:20160316210838p:plain

f:id:yurivsky:20160316210858p:plain

f:id:yurivsky:20160316210913p:plain

f:id:yurivsky:20160316210940p:plain

f:id:yurivsky:20160316211002p:plain

f:id:yurivsky:20160316211016p:plain

f:id:yurivsky:20160316211030p:plain

f:id:yurivsky:20160316211042p:plain

f:id:yurivsky:20160316211058p:plain

f:id:yurivsky:20160316211125p:plain

f:id:yurivsky:20160316211135p:plain

2015おたく行動記録

ざっくり2015年おたく行動記録振り返り。

抜け漏れあります。気にしていません。

 

1月

7日 あたいちゃん誕生日
16~18日 リリカルスクールバスツアー
21日 ねぎっこロフトアウトストア
25日 ねぎっこワンマンリキッド
 
2月
5日 バニビTSUTAYA中野
12日 ハイパー万博
14日 ミラクルマーチ 町田ターミナルプラザ
23日 シックスマイク
28日リリスクステラ三回?
 
3月
1日 SKE映画 アイドルの涙
       ねぎっこ さいたま新都心
4日 幕が上がる
9日 リリスクカットアップ
10日 リリスクマルイシティ
11日 リリスタワレコ吉祥寺
12日 リリスタワレコ新宿 二部とも 
14日  リリスク錦糸町二回、新宿二回
15日 リリスクステラ三回?
17~20日 リリスクストアチェキ会
19日 ゴメス タワレコ新宿
22日 リリスクマルイシティ×2、ちゃんゆみバースデー阿佐谷ロフト
25日 チェケラっ超
27日 仮 マルイシティ
28日  アイルネ、リリスク、アイルネ、リリス東武屋上、カリスマ×Shiggy Jr.ループ
 
4月
1日 リリスクお台場
2日 ワームブルーゴメス
3日 ゴメスタワレコアキバ
4日 ヨーヨの日
5日 アイルネステラ二回
10日 ねぎっこ赤坂
12日 バニビリリスクマルイシティ、ゴメスワンマン
14日 Perfume伊勢丹スタンプラリー
17日 この花バスター(安本さん)
18日 spotツアーファイナル
19日 リリスクステラ
22日 チェケラ
23日 とちおとめ
26日 ワンリルキスタワレコアキバ、ルネッサンスダイバーシティ
29日 武藤あやみ 渋公
 
5月
1日 ねぎっこタワーレコード新宿、MOGURA
3日 ビバラロック、ヨーヨタワレコ新宿
4日 メイザフォースロップスライム&ライムスター
6日 TOKYOMAPSシギー&カリスマなど
10日 原宿カワイイ テンプラ・ヨーヨ・カリスマ・リリス
12日 ハイパー独演会
24日 ホフディラン春のベース祭り

6月
5日 ネギロロ 実質ロスディケ
6日 リリスクステラ
7日 リリスクいわき
9日 ハイパー独演会
15日 MJ収録カリスマエビKEMURI
20日 ネギリリハコムス

7月
1日 シギジュニワンマン
4日 まなみのりさワンマン
5日 ハイパー、ほわどる、シギーインストア
6日 シギーインストア
11日 リリスク名古屋
13日 三井寿ゲーム
19日 LinQ天神一部二部
20日 LinQの夏祭り
21日 リリスクカットアップ
24日 リリスタワレコ新宿×2
25日 リリスクワンマン
26日 藤井隆リリパ
28日 ハイパー独演会
29日 チェケラっ超
30日 アイドル甲子園

8月
1・2日 TIF
5日 カリスマアップルストア
8日 Perfume検定
9日 RIJF
10日 アイドルネッサンス定期公演
13日 ねぎっこインストア 新宿タワレコ
14日 ねぎっこインストア カットアップ
16日 ねぎっこ野音
19日 とりまとりまえ
20日 MASH FIGHT!
21日 サナバガン路上
  22日 リリスクストア
   ステレオトーキョー渋谷塔3F
   宮下公園盆踊り
23日 サナバガン UBC
ミライスカート 新宿塔
   Little
27日 芽依チャンネル
29日 バニビワンマン

9月
4日 GOMESS生誕
5日 大部フェス二部
12日 トーフ&アナログフィッシュ
21日 ステレオトーキョー吉祥寺
22日 三人祭
25日 KOTOワンマン
26日 Perfume
27日 Perfume
28日 ドロシーワンマン
   サナバガン路上

10月
3日 青山収穫祭
4日 アイドルネッサンスワンマン
10日 リリスクワンマン5周年
16日 シブカル祭
17日 シブカル祭
18日 シブカル祭
19日 SANABAGUN路上
20日 ハイパーヨーヨ全曲試聴会
21日 SANABAGUN.インストア 渋谷タワレコ
22日 アイドルお宝くじ
23日 カリスマドットコムワンマン
25日 T-SPOOK
26日 革命
 
11月
3日 リリスク 大宮ステラ
4日 リリスク 新宿タワレコ
5日 bacho 最高新記憶ツアー
8日 もしもしニッポン
9日 岩間俊樹ソロイベント
14日 TOMOVSKY 新宿タワレコ
15日 SANABAGUN. 池袋タワレコ・新宿タワレコ
18日 (ニューバランスのクラブイベント?)
20日 NEWWW(サチモス・ネバヤンetc )
            (なんか不思議なイベントSANABAGUN. リキッドルーム恵比寿)
21日 ホワイドールワンマン
24日 MONOEYES ワンマン
26日 Shiggy Jr. ワンマン
 
12月
4日 ザ・スロットル 路上
7日 T-GROOVE
9日 ザ・スロットル 路上
13日 リリカルスクール 小松ひな卒業
15日 SANABAGUN.ラジオ公開放送観覧 大宮アルシェ
16日 SANABAGUN.渋谷ジョーク
17日 Shiggy Jr.  なんなんスか、コレ?
20日 20代のクリスマスはロックンロールだろ 
22日 Ryo Takaiwa with Daichi Hashizume Band JAZZ X'MAS GIFTS
26日 年末調整GIG
28日 リリスク映画エキストラ
29日 リリスト公開放送
30日 ジャッジメント
31日 CDJ  幕張メッセ
 
2015年は、おたく友達が増えた。知ってる人とも距離が縮まった。
仲良くしていただいてありがたいです。
 
今年も宜しくお願いいたします。
 
数を増やしたいとは思わない。
「あなた以外は風景になる」瞬間をもっともっと大事にしたい。
 
 
 

   
 

【個人用感想メモ】12/16 SANABAGUN.「渋谷ジョーク」@渋谷CLUB QUATTRO

f:id:yurivsky:20151220031552p:plain

 

先週のライブレポを、musicoholicのサイトへあげました。

私にしては珍しく結構長めに書いてますので、読んでいただけると嬉しいです。

あちらはきちんと情報をお届けしようというサイトなので、割愛したポイントをこっちではつらつら書いていこうと思います。自分のための覚書です。なのでまとめる気もないです。

 

最前センター付近で、正確に専門用語で言うと「高岩遼最前ゼロズレ」で、しかも友人たちとも連なって見ることが出来て大変幸せでした。もうこんなことはきっと出来ない。いくら値段が値段とはいえ、クアトロをきちんと満員に出来たグループを、今後チケットの争奪を含めてこんな幸せな位置で楽しめるなんて思えないなあというのが正直な感想。

そんなに騒いでいなかったと思うんですけど、あとで会った知り合いの方に「声聞えましたよ」って言われた・・・。あれか、警察コントの時に「いかないでー!」って言った気がする。逆にそれ以外は、特にメンバー入場から4曲目までは圧倒されて声どころか身動きもままならないほど緊張していた。本気で「あなた以外は風景になる」状態。

こんなにじっくりサナバガンの曲を続けて見られたのは初めてだったのでそれに感動したのもあるんだけど、ステージにいる人全員の緊張と集中力もガンガンに伝わってきたのもある。

特にバンドの要のドラムが、きちんと揃ってるのは見た中で初めてだったのでその音に打たれたのをすごく覚えてる。ああ、こういう音なのね本来は・・・と。一番ステージの奥にいるのに、すごく近くで見えているような感覚すらした。澤村一平くんはフロントマンの二人を見ていないようですごく見ているんだろうなあ。どういう合図を受けとってるのか私にはわからなかったけど、タイミングのずれとかないからううーいつか見つけたい。

自分は音楽に関する知識が本当にないので恥かしいのですが、今までトランペットって直線的に音を届ける、遠投に向いている楽器だよなあって思っていたんですけど実はそうではないと気づいたのもこの日で。まっすぐなだけではなくて、きちんと音の強弱だけでない表情も感じられて心地良かった。サックスと併せることでより奥行きも感じられるし、何のインタビューだったかツイートか忘れたけどどこかで「サックスとトランペットふたつあわせることで最強になる」みたいなこといってた記憶があるけど、ほんとそれだ、すごく心地よかった。大河君と紘一君並んでると安心感ある。

あと、アンコールの時の来春ニューアルバムリリース!っていう映像ですけど、あれ無駄に凝っていてあそこ一度きりの使用ってもったいないので動画あげてほしいなーと思った。

サナバのバンド全体の演出、フロントマン二人だけでなくて楽器隊も全員含めてステップ揃えたり静止したり、そういう緩急のつけ方が大好きなんですけど、この演出を考えてるのも恐らく高岩遼くんなのでしょうけど、違ってたらすみませんけど、大きいステージで見るとより際立つなあ。一体感をわかりやすく見せてもらえると、客も安心してそこに任せられる。

 

高岩遼くんは途中からめちゃくちゃ汗かいていて、飲んだ水分全部汗になってるくらいの勢いで、これは脱水症状なんじゃないかと心配になるくらいだった。

ライブ終了後の自分メモ見返すと「高岩水」「高岩水が湧いた」しか書いていないので、自分で自分の頭が心配になりました。誰か助けてください。湧いているのは高岩水じゃない、お前の頭だとあの日の私に言いたい。

2015/12/7 SANABAGUN. T-GROOOVE at.O-west

f:id:yurivsky:20151211043315p:plain

 

 TSUTAYA主催の「T-GROOOVE」二参加してきた。出演アーティストのCDを購入時に貰えるハガキで抽選に応募というご招待ライブで、言ってしまえば規模の大きい販促イベント。最初はRHYMESTERリリカルスクールが出るというので気になってはいたものの、リリスクのリリースからはずいぶん先の話で、正直まあいいかと応募というか存在自体を忘れていた。しかし、急遽SANABAGUN.オープニングアクトとして出ることになったので、これは助けないと!という謎の使命感でCDを買い増しして応募。

 このイベントの倍率がどんなものかわからなかったけど、10月の時点で出演者追加ということは出せば当たるのではないかという目論見もあり。それが功を奏してか当選。(実際開場はキャパよりはるかに空いていたので、これ応募して外れた人いるのかしら…?いたらすみません)

 恥ずかしながら日本語RAP全く詳しくないのですが、でもそれにしたってここにリリスクが呼んでもらえるのはなかなかすごいことだよなあと思っていた。面子的にもそうだし、このイベントの主催はTSUTAYAリリスクはタワーレコードのレーベル所属のアイドル。大人の事情はどうこれを乗り越えたのでしょう。ここだけ見ても結構すごいなと思う。やはりオリコントップ10入りした実績ってこういうところに影響するのかな。だとしたらわたくしも微力ながらCD積んだ甲斐があるってものだ(アイドルおたくの思考回路)。

 

 開演が早いので厳しかったけど、なんとか開演には間に合って会場に滑り込めた。会場の埋まり具合は1/3程か。その中にかなり知り合いの顔が見えたので、律儀なリリスクヘッズが時間通り集合しているようだった(リリスクは二番手)。サナバを見に来た!ってひとは少ない気がした。アイドルおたくはCD積むのに慣れてるけど、そうじゃない人はなかなかしないよね、チケット代と割り切って持ってるCD何枚も購入するとかは。

 そんな中イベントはスタートし、静かにステージに登場するサナバガン。しーんとそれを見守る観客。会場の過半数の人が「こいつらなにやるんだよ」という空気の中、粛々とステージに進み出て演奏が始まる。他に生バンドがいない今日の面子の中で、楽器が鳴り始めるとやはり反応がある。「俺らがレペゼンゆとり教育」「平静生まれのHIPHOPチーム」「これが」「SANABAGUN.だ味わえー!!」と咆哮し「SANABAGUN.Theme」からステージは始まった。

  観客はスーンとしてるというよりどうしたらいいの?という視線をステージに投げていたけど、それはギターを置いた元佐くんがとことこと前に出てきてマイクを掴み、三人が体を左右に揃えて揺らし始めたところでだんだん崩れだした。えっ、何?何してるの?という笑いとともに。「デパ地下」は3MICになるのでまた個性が広がって聴いてて楽しいので好き。元佐くんの声とても聴きやすくてきれいだなあといつも思う。

 へーサナバガンってこんな感じなんだ?っていう観客をすり抜けるようにして、次は「居酒屋JAZZ」で遼くんがタイトルどおりジャズボーカルを突きつける。さっきと全然違う側面を見せつけられて、戸惑うようにステージを見ている人もいた。何だよわかんないけど面白そうだなって見てる人もいた。ただ言えたのは、私の視界に居た人はみんなステージを見ていた。さっきまでの無関心がうそみたいに。やっぱり耳目を集めることに長けているバンドだなあ!と心から思う。

 最後は「人間」で賑やかに締めくくり。岩間くん側に居たのでコール&レスポンスを楽しそうに煽る姿を見ていた。レスポンスは少なかったかもしれないけど、でもしっかりステージに顔を向けさせていた。初見の人に、バンドの多彩な魅力を見せつける名刺みたいなステージだった。最初はメンバーもやや緊張している感じがしたけど、でも最後は客席もあったまりいつもの感じで終わったので良かったなと思う。この15分という短い時間があっという間でさみしかった。

 

 リリスクヘッズに「サナバガン楽しかったよー!」「やっぱいいねー」って声かけてもらえてそれも嬉しかった。リリスクだけじゃないけど、アイドルのおたくのひとって結構いろいろ多方面の音楽に詳しい人が多くて、そういう人が楽しいって思うのっていいことだなと。アイドルおたくはフットワークが軽いので、アイドルに限らず楽しそうなところへするすると行くひとが多いし、サナバでまた一緒に楽しもうよーというきもちでいっぱいになる。ただ「また見たいけど次はいつあるの?」って言われて、直近でチケット取れるライブがないのが悔しかったなー。来週のワンマンは売り切れ・・・。うう、もったいないよー。

  私が散々「うえーんサナバ間に合わないかも!」 って騒いでいたからみんな心配してくれて「ちゃんと間に合った?」って声かけてくれて嬉しい・・・。けど、あれ?私完全にみんなのなかで「サナバのひと」になってやしませんか?こんなにリリスクグッズ纏ってるよ!リリスクヘッズ卒業してないのでこれからも宜しくね!!

 

芽依ちゃん、結婚しような?

 

 

 


SANABAGUN - 人間

 

メジャー

メジャー

 

 

SANABAGUN. Theme

SANABAGUN. Theme

  • SANABAGUN.
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

 

 

デパ地下

デパ地下

  • SANABAGUN.
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

 

 

居酒屋JAZZ

居酒屋JAZZ

  • SANABAGUN.
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

 

 

人間

人間

  • SANABAGUN.
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

 

 

2015/8/29 バニラビーンズワンマンライブ at.クラブエイジア

「ずっと二人で唄い続けたい」
二人のまっすぐで迷いの無い言葉にどれ程救われたか。


 バニラビーンズは今年で活動8年目のアイドルユニット。レナとリサ、モデルのような長身の二人組。若さや目新しさが話題になりがちなアイドルの中、歌を聴かせる事を中心に地道に活動を重ねてきた二人の7thワンマンライブへ足を運んだ。


 チケット完売で満員の会場。後方の混み混みの状況を察した二人は一曲目の間奏で「前へ詰めてください~」と声をかける。そんな機転は二人にはお手の物。満員の会場を満足そうに見渡す二人の笑顔が眩しい。


 この日は全編バンドセット。生演奏に負けないしなやかな歌声で、大人だからこそ唄える表現力たっぷりのバニビの世界を展開していく。初披露の新曲含め計17曲、新旧取り混ぜたどの時代からのファンも楽しめるような構成だ。「イエス?ノウ?」などの陽の目を見なかった曲がかかると、コアなファンからは喜びのため息がもれた。


 代表曲ともいえる「東京は夜の七時」では番組「シノバニ」で共演中の篠原ともえがゲストで登場し華を添えた。篠原の「目標ってある?」という質問に、彼女たちは順にこう答えた。


レナ「ずっと歌い続けていたい」
リサ「楽屋に託児所作りたい。それくらい長く二人で続けたい」


 多くのグループが様々な理由で消えていくこの時代、こんなことを言えるアイドルがどのくらいいるだろうか。二人が同じ気持ちで《バニラビーンズ》という活動をしていると伝えること。これは応援しているファンへの最大のプレゼントだと感じ、思わず溢れる涙を止められなかった。


 更にavexへ移籍という大きな発表も続く。実は二度目のメジャーデビューになる彼女たち。この報告をファンへ直接伝えられたことは何よりも喜びであっただろう。会場は温かい拍手と控えめな歓声に包まれた。北欧の風のような爽やかな歓声、この辺がまたバニビのファンらしい。


 夏の終わりということもあり、この最高の一夜はメロウな「Summer vacation」で実にたおやかに締めくくられた。


《振り返るより今を生きよう 未来のことは誰もわからない》

 

 

 

 

【追記】

これはかなり前に書いて、寝かせておいたらいろいろあってそのあとお蔵に入れていました。

この後のバニビのメジャーデビューの騒動についてはここでは書きません。

彼女たちを守りたいファンのきもち、いちアイドルファンとして痛いほどわかります。

外野からいろいろ言われることもあるでしょう。ファンの人は頑張ってほしいとしかいえません。私も微力ですが協力します。

この日の二人の気持ちを今でも新鮮に思い出せることを幸せに思います。

【ディスクレビュー】沖ちづる 『わたしのこえ』

 19歳のシンガーソングライター、沖ちづる。この名前ですぐに思い当たる人はまだ少ないだろう。それもそのはず、沖が弾き語りスタイルで活動を始めてから、1年ほどしか経っていない。ファーストアルバム『わたしのこえ』には、ギター一本で歌う少し固めで落ち着いた声が詰まっている。
 若い女の子の初々しさを期待して手に取ると、恐らくアテは外れるだろう。沖は自分の生活に寄り添った範囲の、実体験に基づいた歌を淡々と歌う。地に足が着いた歌い方だ。
 笑われ 貶され それでも歌え
 見えぬ光を求め歩くよ
 10曲目「光」の歌詞である。歌声と同じ力みの無い等身大の気持ちを、包み隠さずまっすぐに歌っている。
 沖自身も公式サイトのインタビューの中で「この歌をずっと歌っていきたい、そうなる曲であると思った」と語っているように、この歌は沖の【決意表明】だ。歌うことへの憧れと恐れ、でも歌い続けるのだという彼女の強い気持ちが描かれている。沖が他ならぬ自分自身と向き合って搾り出した歌詞だ。
 
19歳の私を振り返る。沖のように恐れながらも希望へ向かう道を私は選べなかった。時間という最大の武器を活かすことが出来なかった。夢を持ち一歩を踏み出す勇気がなかった。それに気づかぬ振りをしてここまで生きてきてしまった私に沖は問いかける。「あなたのこえ」はどんな声?そうして私の耳を奪って離さないのだ。

 


沖ちづる「光」live ver. - YouTube

わたしのこえ

わたしのこえ

 

 

2015/9/26&27 Perfume「Prefume Anniversary 10days PPPPPPPPPP「LIVE3:5:6:9」」at.日本武道館

 Perfume「Prefume Anniversary 10days PPPPPPPPPP「LIVE3:5:6:9」」at.日本武道館、計四日間の公演の内最初の二日間を見てきました。

こちらのサイトにライブレポートを寄せています。長くなりましたが読んでいただけたら嬉しいです。

blog.livedoor.jp

(これからもこちらの自分のブログと併用してスペース借りていこうと思ってますが、どう使い分けるかは悩み中です)

 

 さて。本日広島公演も終わりネタバレ解禁になった瞬間、怒涛のごとくみんなが感想をつぶやいていく光景が凄かったです。律儀なオタクが大好きです。

 レポートに書けなかったこぼれ話としては、今回はいつもあった「衣装替えのための曲」がなかったことに非常に驚きました。5回も衣装替えしているのにも関わらずです。これってかなり凄いことだなと思います。今までも衣装替えの間も飽きないように、きもちを現実に戻さないように様々な工夫を凝らしていたと思うのですが、もうそれすらもいらないよって思ったのかどうかはわからないですけど、それをやってみたっていうのは大きな挑戦だなと感じました。

 あと「Perfumeにクソ席なし」ってよく言われますけど今回の円形ステージでも随所にあふれるホスピタリティを感じました。絶対に真正面を向かない「南西」「北東」などの席には、真正面にくるように大きなモニターが設置されていて、しかも二階席の人のためにかなり大きくて見やすかったです。今回、ステージはシンプルでしたが潜んでいる仕掛けは実はかなり凝っていました。そのためステージもかなり高さがあったと思うんですけど、それをカバーするためにアリーナの人にも小さめのモニターが向けられていたりして・・・。心配り半端ないです。あとはなにより、Perfume自身が四方八方に気を配って、視線や笑顔をみせてくれたのがファンにとっては何よりも嬉しいことでした。

 セットリストよりも演出に惹かれたライブだったな、と思います。

 

 あとはやっぱり、27日にあ~ちゃん自身の口から「Perfumeは求めてくれる人が居る限りずっと続けていきます」と聞けたことが何よりも嬉しかったです。三人ももう二十代後半に差し掛かり、ひとりの人間としての幸せや人生設計も考える頃でしょう。でもその中で「続けていこう」という選択をしてくれたこと、そしてファンへ報告してくれたこと。それが嬉しいのです。これを本人たちの口から聞けて私は世界一の幸せ者だと思いました。前はこういうことよく口にしていたけれど、最近は言わなくなっていたので自信がついたのかな?なんて思っていました。が、この節目のところで「これからも見ていてね」といえるきもち、そして「期待していてください」と付け加えられる強さ。もうこのしなやかさが神々しい。

 

あと26日はすごろくメドレーの前にステージで,「がんばるぞ!おー!」の気合いいれをしたんです。いつもライブの前はするというこの儀式、映像では見ていたこれをまさか生で拝めるとは思ってもいませんでした。こういうところからも「WE ARE Perfume」が感じ取れました。

 

Perfumeに出会えて、同じ時代を生きられて本当に幸せ。思い出すと涙し、書きながら涙し。私はもうPerfumeのことは冷静に見ることが出来ないのでしょう。最早信仰ともいえる自覚はあります。でも書いて残しておきたかった。いつもありがとうといってくれるあの子たちに対して、私が出来ることはこれしかないから。

 

「ありがとう以上の言葉があればいいのに」

 

あ~ちゃんが2009年に武道館で残したこの言葉を胸に、明日からも生きていこうと思います。

 


ChocolaBB Perfume 10th Anniversary - YouTube

2015/9/25 KOTO生誕祭ワンマンLIVE〜現実逃避なseventeen〜 at渋谷WOMB

みんなKOTOちゃんと踊りたい。

 

アイドルおたく用語その1
クソDD(くそ-でぃーでぃー)
好きなグループが一つ二つじゃおさまらない、それどころか見たら大体なんでも好きになるおたくのこと。またその様。DD(誰でも大好き)から派生したと思われる。KSDDとも表記。

 余談ですが私はこの言葉があまり好きではない。便宜上使うが使いながらう~むと思っている。言葉の意味が嫌なのではなくて単純に字面が嫌なのだ。好きな子のことを話すときクソとか言いたくない。この場合『クソ』を指すのは他ならぬおたく自身のことというのはわかっている。だけど抵抗があるので身内で使うときはおDDと言い換えています。余談終わり。

 

 話を戻します。

 アイドルおたくはひとつのグループしか推さないというひとたちもいるが、大概のひとはいくつか複数のアイドルを応援していたりする。そのきっかけは人の数だけあるだろうが、これは今のアイドルイベントは短時間のうちに複数のグループが出るという形が多く、自分の推しのグループを観に行けば自動的に他のところ(少なくとも一つ前のグループくらいは)も目にすることになる。そんなことを繰り返していると大体何かしらの魅力を見つけて好きを増やしてしまうことが多い。赤子の手をひねるよりも簡単におDDは日々生産されていく。なので珍しくもない現象であるが、特定のひとグループに取り込まれていく現象が自分の周りで次々に起こると、やはり気になるものである。

 とあるところで知り合った人たちが、いつの間にか某アイドルのライブに頻繁に行くようになっているのは知っていた。が、もう自分としては充分身に余るほどに応援している人たちがいて、これ以上は財布的にも時間的にも無理だと見て見ぬ振りをしていた。
 しかしたまたま行ったフリーイベントで私はその子を垣間見てしまう。人込みに埋もれステージも低くてその子のステージはほぼ見えなかった。しかも持ち時間も短く披露したのは三曲ほど。それでも気になってしまった。それがソロアイドルKOTO。急遽知人にチケットを譲ってもらうことになり、彼女の17歳の誕生日ライブに行ってきた。

 一度見たとはいえ、ステージはほぼ見えずという白紙の状態だったのだが、会場は平日の夜なのにかなり埋まっていた。しかも女性が多い。


 曲は前に聞いたのと同じちょっと懐かしい感じのするエレクトロ。ピコピコした音に合わせてKOTOは歌い踊る。他のアイドルのバックダンサーをしていたというだけあって、ダンスのキレが半端ない。幼さの残る愛らしい笑顔と小柄な体で、バキバキと音がしそうなくらい緩急をはっきりつけた振り付けをKOTOのツインテールが追いかけていく。まるで余韻を味わわせてくれるかのように躍動感を形作る。私は正直あまりツインテールが好きではないのだけれど、それでもこの髪型は今のこの子にぴったりだなと思う。


 また会場の雰囲気もよかった。たまにMixを打つ人もいるが、大概のひとはとにかく踊っている。振りコピもいれば激しく体を揺らすものもいるし、穏やかに揺らしている人など様々たが、でも総じてみんな踊っている。私もほぼ初めてなのに、体後動いてしまうのを止められなかった。楽曲がダンスミュージックというのもあるが、それよりなによりKOTOをみていると踊りたくなるのだ。必死に小さな体を思いきり伸ばして踊るKOTOと踊りたい。ソロアイドルはその子が動きを止めたら一瞬で空気が変わる。自身と同じソロアイドルのバックダンサーをしていた彼女はその事をよく熟知しているのだろう。KOTOは絶えず動き続ける。そしてみんなもそんな一心不乱に体を動かす姿に感化され一緒に踊りたくなるのだ。

 

 突然、途中10分の休憩というのがありビックリした。あれだけ一人で歌い踊るのは大変だし、衣装チェンジで新鮮味を持たせたいのもわかる。でも不馴れな私には折角作り上げてきた空気を中断されて現実に戻られてしまってちょっとだけ残念に感じた。そこに至るまで彼女の生み出す濃厚な空気に夢中になっていたからだ。

 

 アンコールにはファンによるサプライズも挟みつつデビュー曲『ことりっぷ』で締めて恙無く終了。新鮮な反応に彼女の素顔が垣間見えてかわいらしかった。あんなに体ひとつで観客を沸かせ引き付ける子が、まだ17歳の少女なんだとはたと気づかされた。外の風が涼しくて、思ったより汗をかき体を動かしていた自分に気づかされた。

 

またKOTOちゃんと踊りたいな、素直にそう思っている自分がいた。


1  パステルパスポート

2  Can go!!

3  ギザギザのロンリナイ

4   推定スウィーティ

5 シンデレラ症候群

6 くえすちょんくえすと

7 たんぽぽの僕は

8 ファンタジーGOGO

9  愛を届けるお人形

10 エンジェルがエンドレス

11 きらいリターンズ

12 17android

13 おとこのこちゃん

14 バレンタインズバレリーナ

15 Sixteen Sick

16 プラトニックプラネット

 

アンコール ことりっぷ

 

 帰宅して前に頂いていたアルバム「プラトニックプラネット」聴いたら音源もよかった。何故か音ゲービブリボン」のサントラを思い出す。全くノリは違うんだけど聴いてるだけで体が動き出してしまうような感覚が似ているのかもしれない。

 折角だからこれを聴いてから見に行ってたらもっと楽しかったろうなー。悔しい。次こそは!

 

 

 

プラトニック プラネット -ジャケットタイプ:A-

プラトニック プラネット -ジャケットタイプ:A-

 

 

 

2015/9/28 Dorothy Little Happy at.渋谷マウントレーニアホール 『September◆Dorothy Little Happy Live 2015 Vol.4』

 ドロシーは前体制も現在の二人になってからも今までイベントでは見たけれど、ワンマンには行ったことがなかった。詳しくないけど楽しめるかな~という若干の不安を、周りのドロシーおたくさんの『絶対に楽しませてくれるから大丈夫!』の声を頼りに足を運んだ。


 マウントレーニアホールも初めてで、座席がすっごくいい椅子で(このまま座ってじっくり眺めたい…)って正直思う。まあ、そういうわけには行かないんですが。


 アンコール含めたっぷり一時間半、私でも(あ、聞いたことある!)という曲が多く、観客も二人のパフォーマンスをしっかり楽しみたいという感じの方が多くて(終演後、今日セトリがいい!という声もちらほら聞こえた)、これは初めて行く方もアイドルに慣れない女性も安心。バックダンサーを入れたり入れなかったり取り混ぜてでしたが、個人的には二人だけでしっとりと歌い上げた「STARTING OVER」がとてもよかった。知っていた曲と言うのもあるけど、でもこんなにいい曲だったのかと立体的に聞こえてきた。
改めてまりちゃんのボーカリストとしての才能を目の当たりにした。こんなに伸びやかに歌える子なかなかいない。それだけでなく表情も豊かで。華があるのでついつい目がいってしまう。


 またかなちゃんは背中で語るダンスというか、背を向けていてもそこをつい見てしまうような吸引力があった。あと告知が素晴らしくスムーズ。アイドルってイベントがやたら多いグループがほとんどなので、ライブやイベントでは告知がなかったり、あっても『ツイッターを見てください!』で終わったりしがちなのだけど(時間的な制約があるというのもわかるけど)、かなちゃんはちゃんと聞き手がわかるように工夫して告知を丁寧にしていた。当たり前のようで出来ていないグループが多い中、流石だなあと思わされた。
ワンマンを見に来るような熱心なファンが多いところで、そこも手を抜かないのは意識が高いなと。

 

 あと知ってはいたけどあの衣装!
二人がくるくるとまわる度、それを追いかけてスカートが翻る。ターンして止まると、一呼吸おいて上品な丈に戻る。なんて美しいんだろう。あのスカートの稜線で暮らしたい。あの稜線に上る太陽で目覚め、沈む太陽に感謝の祈りを捧げて暮らしたい。


 アンコールは『デモサヨナラ』。ファンとの掛け合いがあまりにも有名な曲だ。この日はレディースデイとして沢山の女性が来るようにサービスしてくれていた。きっとはじめましてのひとが多いと思って、この曲をラストにしてくれたのかもしれない。最後に声を聞かせてね、と二人は笑っていたけれど、途中で声がでなくなってしまった。私がはじめてこの曲を聴いたのは2012年のTIFだと思う。いろんなアイドルのTシャツを纏ったアイドルオタクがいっせいに\オレモー!!/と叫んだ光景は圧巻だった。思い出しながらしみじみと感動してつい聞き入ってしまった。

 ドロシーリトルハッピーは正しい。まさに『アイドル!』と言いたくなる楽曲とダンス。清楚でかわいい衣装。和やかな人柄が滲み出るMC。ライブの後の握手会にも参加したが、初めてで慣れていない私相手にも爽やかに対応してくれた。何よりも二人は会場の隅々まで見渡しながら歌っていた。歌と笑顔が行き届くように。

 ライブが終わって余韻がため息となって漏れた。ステージから仙台の風が吹いてくるような、清らかなライブだった。

 

セトリはファンの方が上げていたのをお借りします。

1:恋は走りだした
2:CLAP! CLAP! CLAP!
3:Breaking through
4:colorful life
5:look at me
6:永遠になれ
7:STARTING OVER
8:Hey Boy! Hey Girl!
9:GET YOU
10:My Darling
11:2 the sky
12:ストーリー
13:青い空
En.:デモサヨナラ

レビュー「私の人生を変えた1枚」 Perfume『GAME』

 このひと月半「音小屋・音楽ジャーナリスト講座」というものに参加していました。

音楽雑誌「MUSICA」が主催している講座の中のひとつです。私の通った講座は、音楽ライターの小野島大さんに音楽ライターを目指すためにという視点から指導してもらうという講座でした。

このブログを始めて半年、私の中で欲が出てきました。

文章を書くのが楽しいというのは変わらない。けど、もっともっと『読んでもらえる』文章を書きたい。自分に足りないものを知りたい。そういう欲です。そんな話を聞いた友人が、こういう講座があるから受けてみたら?と勧めてくれました。文章を習うという発想がなかったので悩みまくりました。

今の私が音楽ライターとして仕事が出来るとは思わないし、じゃあ今から目指すの?という話はとりあえずさておいて、もっといい文章を書けるようになりたい。多分そこにゴールがないのはわかっているけど。そう素直に書いたエントリーシートを締め切りぎりぎりに出しました。

正直に(とても大きな声では言えない)エントリーシートを書きました。ここ何年もほぼアイドルしか聴いていないし、フェスもTIFしか行ってないし雑誌も(とてもじゃないけどなんて書いたか言えない)。

心から無理だろうなと思っていたので、選考に通ったと聞いて仰天しました。一時は辞退しようかとも真剣に悩んで。でも別に失敗してもいいや経験だよ恥かくだけで死ぬわけでなし。そう思い切って挑戦したのです。

ほぼ毎週テーマに沿った作品を書き、お互いそれを読み込んで感想を言い合うというサイクルは、そんなことしたことがない自分にはきつくて仕方ありませんでした。レコ評なんて書いたことがない。初手から死ぬほど悩んだし、毎週毎週思い出すだけでまたおなか痛いんですけど・・・。しかも、それを受講生同士で講評し合って先生からの意見も聞いて・・・うわああ本気で思い出し腹痛が。

真剣に感想を言ってもらえることなんて今までほぼなかったので、それだけでもありがたい経験でした。国語は好きだったけど、作文も読書感想文も賞などとったことないし、批判はともかく文章というもので誉めてもらう経験がなかったので心から励みになりました。講座の詳しい内容は書きませんが、画一的な授業ではなく、それぞれの文章レベルに合わせたアドバイスや工夫を指導してもらえる内容だったと思います。

講座が終わった今、何が変わった?って別に何も変わっていません。連休が終わり、明日からは久し振りの仕事かと思うとユウウツで倒れそうになっています。「努力した」なんて言える様なことは何も出来ていません。でも間違いなくここ数年で一番「頑張った」と胸張って言えるひと月半でした。

自分に足りないものが沢山あることがわかった。ということは、最初の目的が十分に達せられたということです。参加してよかった。きっと文章も、少しは変わったと思うのです。どうかな。わかんないけど。毎週苦しみながら書いていて、でも書くことは楽しかった。そのきもちは受講する前から感じていたけど、もっともっと強くなりました。

そんな受講生の最終課題を、まとめて掲載いただいているのがこちらのブログです。他の受講生の作品も掲載されているので、もしよろしければ目を通してください。

 

musicwriterblog.hatenablog.com

 「私の人生を変えた一枚」というお題で、みんな同じ規定で書いています。

私はPerfumeの「GAME」で書きました。こちらからピンポイントで読めます。

 

musicwriterblog.hatenablog.com

 もちろん未熟ですが、これに書き直しを含めて二週間ほど費やしました。今の自分に書ける全てをぶつけられたと思っています。

読んで欲しい。私を知ってる人にも知らない人にも。感想をいただけたら嬉しいけど、そうでなくても読んでくれるだけで十分嬉しい。わざわざ読むって手間のかかることだから。その手間を私にくれてありがとう。

 

書くことは楽しい。楽しんで書いたものを読んで欲しい。そう心から思えたことが、今回一番の収穫なのかなと思います。

 

 

 

 

GAME

GAME

 

 

 

 

 

《読者プレゼントあり!》2015/9/9 第7回 ざ・3Mセミナーやっぱり知りたい、ポスト・イット(R)ノート!

※写真がもやっとしてるのは目をつぶって下さい


f:id:yurivsky:20150910180621j:image


「裏に糊のついている紙が愛しくてたまりません」

 プロフィールにそう書いてしまうほど、糊のついた紙が好き。

シール。マスキングテープ。あ、切手もそうだね。そしてもちろん、付箋も。

なんで裏にちょいと糊をつけたくらいで、私はこんなに紙片に興奮するんだろう。

 文房具は詳しくはないのですが好きで、テンションをあげたいときに売り場に足を運びます。個人的に、書店と並んで寄ると興奮してトイレに行きたくなる場所です、個人的に。

 付箋って言うかアレを総称して「ポストイット」って呼ぶ人も多いのではないでしょうか。糊付メモ用紙なんて言い方してるの聞いたことはない。そのくらい付箋と言ったらポストイットで、それを作っているのが3Mなんですよね。その会社でセミナーとか、もううれションしちゃうくらいのモチベーションで、台風の中行って来ました。

  今回はなんと、あの文具王によるポスト・イット(R)講座もあると聞いて、楽しみも倍増です。


f:id:yurivsky:20150910162840j:image

どーん!文具王写真入名札。(もしかしたら言えばもらえたのかな、帰りに返却しちゃいました…)

 

 会場には、ポスト・イット(R)ノートがずらりと展示されてました。並べるのに一時間かかったそうです…デスヨネー


f:id:yurivsky:20150910163026j:image
右を見ても…
f:id:yurivsky:20150910163048j:image

左を見ても…
f:id:yurivsky:20150910163011j:image

ぜーんぶ糊がついた紙片だよ!!!!

楽しくて発狂しそうだった。

なんだここ極楽か。

 

 

みんなが知ってるポスト・イット(R)ノート

f:id:yurivsky:20150910162951j:image

カレンダーかと思った?これもポスト・イット(R)ノート

f:id:yurivsky:20150910162926j:image

 ホワイトボードかと思った?これもポスト・イット(R)ノートだよ!

f:id:yurivsky:20150910162906j:image

これ、好きな大きさにカットできるそうです。

 

  さて。

セミナーでは3Mという企業の説明や、ポスト・イットを考案したアートフライ氏の紹介などの後、いよいよ文具王によるこのコーナー。

(文具王は王様なので、もちろんセミナー中も王冠着用です)

文具王って何者?というひとはこちらを参照してください→http://bungu-o.com/

f:id:yurivsky:20150910163111j:image

 

ということで、参加者には文具王お手製のこんな用紙が配られました(異なる会社の同じサイズの付箋が貼り付けられています)。

f:id:yurivsky:20150910163130j:image

これを元に、文具王の実験による一見しただけではわからない付箋紙の違いの研究結果が発表されます。

どれが一番優秀なポストイットなのか?

 

実験1 平面じゃないところに貼ってみる

f:id:yurivsky:20150910163154j:image

一目瞭然とはこのこと。C・Fは優秀です。

くるんとしちゃっていらいらした経験ありますよね。

じゃあ、なんでこういう差異が出るかというと、糊の部分を拡大してみると…

f:id:yurivsky:20150910163231j:image

遠目にみても、きめの細かさがまるで違うのがわかりますね。

実は付箋の糊の部分って、ただ糊が広げて塗られているわけではないんです。

貼るだけでなく、手軽に剥がせるのが特徴なので、接着部分は球状になるようにされているのだそうです(3M社の場合)。

そして、糊が球状になっているので、貼り付け時に上から押すようにするとより密着するんだとか。

技術ってすごい。

 

実験2 付箋の構造を知る

f:id:yurivsky:20150910163252j:image

文具王「構造が見えにくければ、染めてみればいいんですよ」

エッ、そういうもの…?

f:id:yurivsky:20150910162758j:image

インクを染み込ませてみると、同じように染めたのにこんなに染まり方にムラが出ます。驚き!!

インクが入ったところは、水性インクが紙に乗るところ。つまり、水性インクでもきちんと書けると言うことです。

この場合、均一に色の入ったCとFは水性インクでも弾かず書けると言うこと。

じゃあ、BやEのように、二層になっているのはなんでか?

これは、恐らく糊の下地や剥離剤(他の付箋とくっつき過ぎないための)が塗られているためということでした。

単に糊を貼っているだけではないのね、付箋奥深い。

 

実験3 糊残り
f:id:yurivsky:20150910180717j:image

これは、付箋を剥がした跡に食紅をかけて、糊がどのくらい残ってるかを調べてます。

ここでも、CとFは美しい。

ココまで来たらもうわかりますよね?どれが3M社のポストイットか。

(Cが普通ので、Fが強粘着でした確か。肝心なとこうろ覚えですみません)

 

というわけで、結論です。

f:id:yurivsky:20150910163326j:image

うむ!流石俺たちの3M!!

 

 

 

あと「3M(TM)VHB(TM)アクリルフォーム構造用接合テープ接合維新

要は、このテープがいろんなものを接合できるんですけど、この実験がすごかった。

f:id:yurivsky:20150910180854j:image

椅子が宙に浮いているように見えますが、そうではなくて。アクリル板に接合されています。

もうこの時点ですごいんですけど。

こいつに…こうじゃ!!



f:id:yurivsky:20150910180934j:image

人が乗っても大丈夫!!


f:id:yurivsky:20150910180947j:image

 

さらにこいつに…こうじゃ!!


f:id:yurivsky:20150910181007j:image

二人乗っても大丈夫!!

(後ろのアクリル板がゆがんでて怖いけど、椅子が剥がれる気配は微塵もないです)

 3M社の接着にかける情熱、率直に申し上げてめちゃYAVAYです。

 

駆け足でしたが、これ、セミナーのごく一部です。

そのくらい濃いイベントでした。

参加させていただけて心から嬉しかったです。本当にありがとうございました。

また、是非ともお願いしたいです!!

 

結論:ポストイットの値段は、技術の結晶

 

 

さらにスペシャルサプライズ

どーん!お土産がどーーん!!

 f:id:yurivsky:20150911141732j:plain

文具系の催しって、お土産いただけたりって多いですけど、まさかこんなにいただけるとは、正直思ってもみませんでした。

ねえ、ポストイットだけで重みを感じるほど持ったことある?(厳密には違うのもふたつ入っていたが)

個人的に欲しいなあと思っていたものが、なーんと三つも入っていたので感激しています(フィルムタイプのインデックスのやつと、フィルムタイプのかわいいのと、ノートサイズの大きなサイズのポストイット)

3Mの社員さんが「泣きながらつめました」というのも頷ける、総額(多分)一万円以上のこのお土産、欲しいですよね?

そんなあなたに!なんと!!

 3Mさんからプレゼント企画のURL頂きました~☆

私がいただいたのと同じお土産が抽選で当たるそうです。

是非応募してみて下さいね。

第7回 ざ・3Mセミナー開催記念 プレゼントフォーム
第7回のセミナー参加された方のブログをお読みになった方を対象に、抽選で5名の方に3M製品をプレゼント!
締切は9月30日23:59まで。
http://r11.smp.ne.jp/u/No/329640/filucGgdGf4D_181/3msem_0909_link4.html

 

 

今回のセミナーで紹介された商品はこちらから買えます~!
1、
ポスト・イット(R)強粘着モバイルメモ
http://r11.smp.ne.jp/u/No/329640/kHMY22gdGf4D_181/3msem_0909_link1.html

2、
3M(TM)VHB(TM)アクリルフォーム 構造用接合テープ 接合維新
http://r11.smp.ne.jp/u/No/329640/EbEi6egdGf4D_181/3msem_0909_link2.html

3、
スコッチ(R)秒速封かんのり
http://r11.smp.ne.jp/u/No/329640/ed_c7KgdGf4D_181/3msem_0909_link3.html

 

※今回は《ポスト・イット(R)ノート》以外が風景になったと言う話

このブログにつきまして

 

 

『あなた以外は風景になる』というタイトルのこのブログをはじめまして、明日で丁度半年になります。

 

この 半年で28記事投稿しました。

この量は別に多くないんだろうなと思います。むしろ少ない。意識してブログを見るようになると、人気のある人はみんな本当にまめに更新しています。

文章を書くのは好きでしたが、それは自分のため(日記帳に書く)・友達に見せるため(ミクシイ日記)と言うごくごく狭い範囲での楽しみでした。

知らない誰かに、自分の感想文を読んで貰いたいという欲求はそんなになかったのです。知らない人は怖いし。

でもツイッターを始めてその意識は少しずつ変わります。

凡な言い方ですが「顔も知らない・どこの誰ともわからない人が、自分のつぶやきを見て共感・異論(=反応)してくれている」ということが、人見知りでアナログ人間の私には新鮮な喜びでした。

こういう世界もあるんだなあと。

短文ではなく、文章にまとめて残したら?と提案してくれる方もいました。

素直に嬉しかった。

大げさに聞こえるかもしれませんが「自分を求めてもらえている」と。普段そんなことが全くない地味で平凡な自分には、もしかしたらきまぐれでかけてもらった言葉かもしれないけれど、心から浮き立つ言葉でした。

でもやっぱり文章を見せることには抵抗があり、特にブログなんて難しそうだよーというアナログ人間の尻込みで、なかなか踏み切ることが出来ずにいました。

しかしなんだかんだ思うところがありこうして始めた事が、結果自分に大きな変化を生んでいます。

変化っていったってきもちだけで、何ひとつ現実は変わっていませんけれども。

でも、夢とか希望とかそういうのからかけ離れた人生を過ごしてきた自分にとって、たとえ趣味でもこういう気持ちになれるってとても貴重なことです。

きもちひとつの持ち方で、いくつになっても人は成長できるのかも。成長できるように頑張ろう。素直にそう思えていることが自分ではもうかなり大きな変化です。

 

文章が上手くなりたい。

ずっと書いていたい。

 

あと、

いつか誰かに「自分の気持ちに近い」って思ってもらえたらいいなって思っています。

 

 

ブログのタイトルは、大学生時代の課外授業で受けた短歌の講座での作品からとりました。

素人が毎週短歌を詠んで、みんなで検討し合うというなかなか過酷な講座でしたが、なんだかんだ楽しくて一年くらい延長して続けていました。そのなかで詠んだ歌をずっと覚えていて、ブログのタイトルを考えたときにすっとこれが出てきたのでした。気に入っていますし、『あなた以外は風景になる』と思えた瞬間をこれからも書いていきたいと思います。

 

 

 

TIF2015参加記録 その①

今年もTIFに行きました。

Tokyo Idol Festival 日本一のアイドルライブの祭典です。

二次元でいえばコミケ

文具でいえばISOT、

テーブルゲームでいえばゲームマーケット

他の例えは見つかんないや。各々で例えてみて欲しい、そこは。

TIFは東京お台場フジテレビ周辺で行われており、一度に複数ステージが進行しているので、それはもう参加した人の数だけ物語があるわけで。

何が正解ってことが無いのが醍醐味だと思うんですよね。

だからこのブログも、あくまで個人的な行動記録なので、ラフに記録として書き綴っていきます。いつもより。当社比。

今年で参加するのは4回目ですし、毎年開催が発表されるとステージも決まっていないのに下見に行くほど好きなので(今年は4/1に下見)、今年はメイン級のステージが増えたとはいえもう慣れた距離感。予測できないのは天気と当日の人の流れ。場所により入場規制で物理的にアウトになる場合もあるので・・・これはもうどうしようもない。

自分に暑さへの耐久力も基礎体力も無いのはわかっているので、そういう装備と無理の無いタイテを組んで準備してました。

「なるべく移動を少なくする」

「どうしても見たいものは早めの行動を」

「ずっと屋外の計画は立てない」

持ち物は多いです。なんでも持っていく。私の低身長だと踏み台がないときついので、どうせ踏み台で荷物になるのならという考え方。飲み物は凍らせたのを沢山持っていくので重いけど、一日の終わりには軽くなるからOK。

今年は何といってもイチオシグループのリリカルスクールさんが、両日ともいいステージを割り振られていたので、タイムテーブル確認してからの私はテンションアップ。

毎年儀式のように、数人で集まってタイムテーブル作成会議をするのですが、今年もタイテ発表当日に数人で集まり各々タイムテーブルとにらめっこ。この時点で、誰も「一緒にまわろ~」とか甘えたことを言わないので、みんな好き!と思う。自分の好きなもの見ればいいと思う。

リリスク中心に見たいものを割り振る自分に、ああ、おDDの自分の軸足はここにあるのだなと再確認もしたのでした。

前日は予定よりは遅かったけれどばっちり睡眠もきめ、今年はやや気分が下がっていたので事前送付リストバンドを申し込まなかったことを後悔しつつ、8時半にはお台場へ上陸したのでした。

続く。

 

 

2015/7/25リリカルスクールワンマンライブ「datespot」atZeppダイバーシティ

f:id:yurivsky:20150726030300j:plain

「ねえ、ここでずっと笑っていたい」

リリカルスクール、初めての全国ツアー最終日をとうとう迎えた。

ツアーの中でどんどん体力がつき、歌う場所が与えられている喜びを知り、輝いて顔つきが変わっていくリリスクは頼もしいの一言に尽きた。
昨日のタワーレコード新宿のリリースイベントなど、仮設のステージで全力でパフォーマンスが出来ないにも関わらず、歌と表情でそれを補い余りあるステージを見せた。
あまりにもはまっていたので、もう、リリスクは明日解散してしまうのではないかというくらいの気持ちの昂りに襲われてしまい、昨日はそういう意味で上手く楽しめなかった。
「ワンダーグラウンド」の歌詞の内容とリンクしてしまい、楽しくて!楽しいことがなにか良くないことの予兆に思えてしんどくなって来てしまったのだ。
余りにも死んだ顔をしていたので、いろんなひとに心配される始末。
逆を言えばそのくらい、リリスクは必死でこのステージのためにやっていたし、ひとりでも多くの人を集めたいとステージ外でも最後まで足掻いていた。
今までにこんな必死にしていたっけ?
明日はどうなっちゃうんだろう。
不安と期待を両手に抱えたまま朝を迎えた。

f:id:yurivsky:20150726031755j:plain
リリスクメンバーmeiによる自筆セットリスト。

スクリーンの映像から、ライブは始まった。
よくあるお約束の、可愛らしいメンバーの表情などほぼ出てこない。淡々と世界観を伝えるだけの映像。
閉園後の遊園地。そこで働く彼女たちは、時間をひととき止めて警備員の目を盗んで夜の遊園地をジャックして…。

その映像そのままに、赤いキャップに水色のワークシャツを着こなしたメンバーが、手にした懐中電灯を会場に向けながら登場。
映像を抜け出して、ここを「ワンダーグラウンド」に塗り替えるのだな?
そんな予感を沸き上がらせて、ライブはスタートした。
 
I.D.O.L.R.A.P.
「なんでもありのこの世の中でアイドルがラップするからよく聞け」
力強いでもなく、優しいでもない。
勿論並々ならぬ決意が込められてはいたが力みはない、なんだか日常の延長のような歌いかただと思った。
この感覚はライブを通じて常につきまとい、そして最後にそれが何故だかぼんやりとわかったのだった。
それは一旦置いておいて。
MCまでは立て続けに、シングルで出された曲が繋がれていく。

今日聞いたら泣いちゃうかもな、なんてほのかに思っていた「maybelove」も、こんな歌いかたができたんだ?なんて思えるくらい、切なさにふりきれるわけでもなくかといって情緒に欠けると言うこともなく、ただ素直に「ああ、いい歌だな」とその歌の世界を確かに伝えてくる。

表現者としてのステージが上がっているようだった。

ワンダーグラウンドのカップリング曲「Avec summer」ゆったりとした夏の空気で会場を満たしたあと、まさかちょっとホーリーで冬のような雰囲気の「Sing Sing」へ繋がり、切り替えも滑らかに会場の気持ちを手放さずに移行したのは舌を巻いた。

歌と表情で、ステージの季節まで変えていけるしなやかさ。

「ひとりぼっちのラビリンス」のように、ステージにしつらえられた階段を使い、敢えてダンスを放棄して上下の空間を思いきって使う歌も随所にあり、ステージを横にだけでなく高低差も上手く取り込んでいた。
多分「P.S.」だと思うけど(違うかも?)、イントロとアウトロを一列に壇上で横並びして微動だにせず、静かにただ上からライトで照らし出されたところのお人形感!!
息をのむような美しさでした。
どんな気持ちで、客席を見ていたのだろう。
久し振りに聞いたこの曲は、あみゆみのファストラップが聞きどころのひとつでもある。
そこでふたりがすっと下の群れを抜けて、一段上で背中を合わせる形で唄ったとき、背筋がぴんと伸びるほどの美しさを感じた。
ふたりとも余すことなく言葉を吐ききり、そしてその一言一句がくっきりと吐き出されていた。
単純にスキルが上がっている。
難しい歌いどころを任された緊張や気負いが全くなかった。

シリアスな歌たちに続いて、抜け駆けなどの可愛らしい曲たち。
一見セトリだけみると、緩急が目につくような気がするが、彼女たちはそれで会場の気持ちを一言で手放すような真似はしなかった。
くっきりしているのに、大きなうねりのような統一感で会場を照らしていく。
だから安心して、こちらもとにかく楽しさを享受できる。優先できる。

ライブだから、ワンマンだから、Zeppダイバーシティだから。
そんな特別なスパイスも、演出も、魔法も不要。
物語性の強いセットリストすら、いらない。
素材(曲)の力を、シンプルな「魅力」というかたちでステージから提供できる。

無理にエモーショナルにする必要はない。
自分達に出来る最高のステージをやるだけ。

そういいながら歌っているような心地だった。
今回満員にはならなかった会場だけど、力みなくこのレベルのライブが出来ると知れば次は絶対に満員に出来る。
だけど、Zeppダイバーシティすらも通過点。
あのこたちのゴールは、きっとまだまだ先だから。


私がブログを書かなかった、いわきと名古屋。
理由はちゃんとある。
どちらも、リリスクのステージ以外の魅力の要素が強かったから。
いわきはひなちゃんの出身地であり、屋外の素敵なステージという絶好のロケーション。
名古屋はツアー中唯一のソールドアウト。
Avecsummer途中に機材トラブルがあり、アカペラで歌うという波乱を鮮やかに乗りこなすプチトラブル。
こういう底上げを必要としない、まっすぐ不器用なくらいステージにこだわっても勝負できるようなしなやかさ。
これを見たかった。
それがまさか、リリスク史上一番の晴れ舞台で味わえるなんて。

新曲「ワンダーグラウンド」を本編ラストとアンコールラストに二度組み込むという謎のセットリストだったけど、最後のワンダーグラウンドは振り付けもほぼなく自由で、メンバー全員が心配になるくらい晴れやかでいい顔をしていたのでなにもいうことはない。
ステージが一番輝いていてくれればそれで文句はない。

photographであんな全員いい顔で振り返られたら、もうファンでいて良かったって思うしかない。

今回は途中で衣装チェンジもあり、次の大きな告知もあり。おたくのきもちを汲み取ること満点だったよということもつけ加えておきたい。
ああ、可愛かった!!
そして。

リリカルスクールに出逢えて本当に良かった。
ワンダーグラウンドに連れてきてもらえて感謝しかない。
ありがとう。
私が見たリリスクのステージで、間違いなく最高だった。
なんの余計な嵩ましもいらない。
力みなくあれだけ輝くステージが出来るのだから。

だから私は言いたい。

「次は絶対に最高で満員のZeppダイバーシティが見たい」



「ワンダーグラウンド」でファンからのサイリウムプライズ企画があった。
フォーメーションの都合で一人だけ先に顔をあげたあみちゃん、6色に彩られた客席を見て目を輝かせた。
あの顔、素直な感動に瞳が塗り変わっていく嬉しそうな顔。絶対に
一生忘れない。