あなた以外は風景になる

その人以外見えなくなった時のことを書き留めたい

松村早希子個展『原宿アイドル標本箱』

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もう先月の話になりますが、松村早希子さんの個展『原宿アイドル標本箱』へ行きました。
早希子さんとはアイドル現場で知り合いました。どこの現場で誰に紹介されたのかはもうよく覚えていません。めちゃめちゃ現場が被るわけでもないけどさして遠くもなく、時折顔を合わせてはアイドルについて話をするという仲です。
彼女が絵を描く人というのはTwitterを見ていればすぐにわかることでした。彼女が描く女の子は写実的というよりは少女漫画的、ですがどこかリアルでただ可愛いだけではない棘も含まれています。


正直、ちょっと怖いという気持ちもありました。


そんな彼女の個展は今まで断片的に覗かせて貰っていた絵を一度に沢山眺めることができて密度が濃い場所でした。
壁に沢山貼られただけでなく、アイドル標本箱のタイトルそのままに、標本箱に入った沢山の絵を、ピンセットで摘まんで見ることが出来るという試みは、当たり前ですが初めての体験でなんだかいけないことをしている気持ちになりました。


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それはピンセットで摘まむという『非日常』のせいもありますが、文字通り作品の裏側を覗き見ることも出来る興奮もあったと思います。こちらも普段では出来ない体験で、絵を平面として捉えるのではなく摘まむことで関わりを持ち、紙の裏側まで見てペンの跡などから立体的に体験できるのは不思議でした。


そうして並べられた標本箱のひとつに私は釘付けになりました。
そこには今年の二月の終わり、アイドルとしての活動を終えた私の大好きな子の作品が数枚納められていました。
それは見たことがあったものでしたが、実際に手にしてみると不思議な感覚に捕らわれました。
出逢ってから四年半、大好きで夢中になった女の子が、早希子さんの目と手を通して紙の上にいます。私の大好きな笑った表情で。よく知っている表情なのに、初めて見るような気持ちにもなります。
もう更新されることはきっとないんだろうと思っていたあの子の記憶が、またひとつ増えたように感じ、胸の奥がきゅうっとして目の奥が少しじんとしました。


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ここには現役でステージに立っている子も沢山いるけれど、私の推しのようにアイドルとしての活動を終えた子達も沢山いました。その子達の輝いていた時間の断片を標本箱に閉じ込めておける、そんな早希子さんの頭の中にそっとお邪魔させて貰った…それが一番の【非日常な体験】だった気がします。


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男性はゆっきゅんしかいなかった…?

「みんな、音楽は好き?」

「音楽は好きですか?」
知らない人に突然こう尋ねられたら、あなたはどう返しますか?

 

2017年5月2日、連休前日の夜。最早連休の入り口といっても差支えが無い時間。私は仕事上がりで渋谷のライブハウスにひとりいた。
完全圧巻の趣味の時間を満喫するためである。
その日は3組のバンドと弾き語りが別ステージで交互に行われるという趣向で、私はその中の一組を目当てに足を運んでいた。
仕事が忙しい時期で目当て以外のバンドをチェックする暇も無いまま、とはいえ私はわりといつもそうで、前知識無しでアイドルやバンドを見るのが結構好きなところもあり、期待しながら向かった。
ライブハウスに入るともう一組目が始まっていた。はっきりとした段差が特徴のハコなので、最下段のフロアには下りずに二段目の段上の隙間からステージを眺める。正直そこそこ空いていたので、見るほうとしては楽な気持ちで楽しめた。初見だけれど楽しく体が揺れるようなバンドだった。
程なくして一組目が終わると、客の入れ代わりが生じる。場内にやや人も増えてきた。このライブハウスなら断然二段目で見るのが好きなので(ステージの高さと同じところで見ることが出来るから)待っていると、運よく場所が空いたので手すりを取る。あ~やっぱりこの場所で見るのが好きなんだよな~~!!
ステージ上では次のバンドがセッティングを進めている。次も初見のバンドだ。静かに眺めていると、どうやら私の隣の大学生くらいの若いカップルはそのバンドのファンらしい。あまり普段はしないけど連休前で浮かれていた私は、つい彼らに声をかけてしまった。「このバンドはどんな感じなのですか?」と。
彼らは突然話しかけられても気さくな笑顔で「どのバンドを見に来たんですか?」などと応じてくれた。私は最後の出番のバンドを見に来たことを告げ、で、このバンドはどんな感じなのですかと尋ねると、突然男子がこう言ったのだ。

 

「音楽は好きですか?」

 

えっ。

 

この時の正直な感想を正直に述べるとこの一言に集約される。
聞き間違いかな?と正直思った。ので、私は申し訳ないけれどもう一度質問を繰り返した「どんなバンドなのですか?」と。
想定される答えはいくつかあるでしょう。何人組の…という編成かもしれないし、音楽性かもしれないし、何年くらい活動しててとかいう活動歴や最近はどこでライブをしたとか今後はどこでするとかさあなんかそういうの思い浮かべるじゃんすか。じゃんすかってなんだ。でもじゃんすか!
でも彼はもう一度笑顔で繰り返してきた。デジャヴュかと思った。「音楽は好きですか?」そう聞いてくるのだ。質問に質問で答えてくるのだ。スラムダンク桜木花道に「バスケは好きですか?」って聞いてくる赤木晴子さんより唐突だ。例え古いですか。じゃああれだ、Suchmosのヨンス。ヨンスはライブ中に急に「みんな、音楽は好き?」って問いかけてきた。あの時も急すぎてみんな戸惑ってた。えええ想定外。えええ困る。


真面目に考えてみる。「音楽は好き?」と問われて自分はどうなのかと。
ん~まず「嫌い」ではない。興味関心はある方だと思う。
まずあれですよね、こんな連休前夜にひとりでこんなとこ来てる時点で、普通「音楽なんて嫌い」はありえないです。

じゃあ「好き」なのか?

これは困る。正直、のべつ幕無しに音に囲まれていたいとは思わないたちだ。
囲まれていても苦にはならないが、無くてもいいという感じ。電車とかでイヤホン無くても基本は困らない。街中で音楽を聞きながら歩くことはあまりしないし、部屋でひとりでも常に流れているわけではない。
聞くジャンルにこだわりもあまりない代わりに、広く興味があるわけでもない。楽器や音楽の知識など皆無に等しい。音楽雑誌なんかもほぼ読まないし、フェスは基本行かないし、そこまで音源も購入しているわけでないし、おんなじCDを積み上げたことはある!まあ数十枚くらいだけどけどこれって世間一般の音楽好きには入らないでしょ…?(震え声)
ライブは好きだけど、月に10回~程度だ。私のTLには20くらい平気で足を運ぶ人たちで満ちている。勿論遠征含みだ。とてもじゃないけど敵わない。

 

えっ。好きなの?自信持っていっていいの?えっ。わかんない。

 

混乱した私は苦みばしった顔で「ええと・・・まあまあ、ですかね・・・」と小さい声で答えるのが精一杯だった。
まだ大学生くらいのその男子は拍子抜けした顔で、そしてその私の答えには一切触れずにそのバンドの説明をはじめたのだった・・・。

なんだったの。なんでこんな質問したのかマジでわかんないんですけど???
ていうかこの質問必要だった・・・カナ???

ちなみに桜木花道にバスケは好きかと問うた赤木晴子さんは、兄の在籍するバスケ部への勧誘が目的であったし、音楽が好きかと問うたヨンスはこの後、自らが感じ信じる音楽の力について話したのだった。ちゃんと問いが本意に結びついている。

 

混乱したまま見たせいもあり、正直その彼らお勧めのバンドの記憶は薄い・・・。そして私のイチオシのバンドはちょっと見て、彼らは途中で消えた。お互いに好みではなかったんだろう。そう、音楽は嗜好品。別に全てを肯定し全てを好きである必要なんて一ミリも無いのだ。もしかしたらこの先、またどこかで好きになるかもしれないし。巡りあわせだ。

ただこの日からずっと私の中でもやもやし続けているのだ。
私は誰かに問いたくて仕方が無い。


「音楽は好きですか?」

田上良地ラストステージ ザ・スロットル 5/31ロッカールーム

これを書くことで親しい誰かが傷ついたりするんじゃないかと思っていたが、記憶はどんどん消えてしまう。消えてしまうのが哀しいので率直に書いておく。わかりやすくはない。自分用のメモである。

 

ザ・スロットルのベースを務めていた田上良地が、5/31を持ってバンドを脱退した。
えらく直前のお知らせで動揺した。
予兆が無かった、といえば正直嘘になる。
ここには書かないけれど、足繁く通っていた私の周囲ではほんのりとそんな気配を感じていた。
不安を口にしたことも、ある。
それでも杞憂だと信じていたかった。

そしていつだって【その日】は突然やってくるのだ。

最後のステージは自主企画ではあったけれど、3マンだから持ち時間はそんなにないのは明白だった。
気持ちをどう持っていけばいいのか迷っているうちに、スロットルのステージが始まってしまった。
そこからはあまり記憶が無い。いつも通りに夢中になる、いつも通りのスロットルだった。

ただひとつ、良地くんのラストステージということを除いては。

どうしても常にその気持ちはつきまとう。意識してしまう自分がいるのが嫌だった。
最後くらいはワンマンで、いつかの下北沢ガレージみたいにスロットルを求めるお客さんでひしめきあいたかった。熱を届けたかった。

拍子抜けするほどあっさり、本編は終了。
アンコールの前にキーボードが用意され、期待を込めて待つ。

すっとステージにひとり進み出たのは良地くんだった。
真剣な空気が会場を支配する。
良地くんは神妙な客席を隅々まで柔らかい視線を投げた後、ゆっくりと口を開いた。
今回このようなことになった経緯、というほどでもない簡単な状況説明。でもそれは簡素だけれどどこまでも良地くんだった。自分の言葉で、ありのままを、飾ることなく恐れることなく語ってくれた。短いその時間の中で一番印象に残っているのは「俺が辞めたからって明日からスロットルが急に売れることも無いし自分の人生が急に成功するわけでもないんだ。だから明日からも地道に真面目に生きていく」という言葉だ。それは真実そうであるし、彼の嘘偽り無い正直な気持ちなのだろう。だから物凄く刺さった。こんなに真面目に地に足をつけているのに、ステージではロックを鳴らしているそのアンバランスさ、それが彼の魅力だと強く思った。

話を続けながらキーボードの前に座ったのは、遼くんではなくて良地くんだった。それは少なくとも私ははじめて見る光景。

そして良地くんが、スロットルのこれからの成功には俺の名前はいらないんだ。だから…といいながら柔らかくキーボードを鳴らした。

『だからさ、俺の噂はするなよ』

そう言って唄い始めたのは『噂はするなよ』だった。
私の肩の辺りから、友達の嗚咽が聴こえた。
私は泣かなかった。ただひたすら、良地くんが唄う姿を見ていた。最後にベースではなく、キーボードを、いつものようにまっすぐに伸ばした背筋のままで弾くのを、朗々とよく響く声で歌う姿を焼き付けたいと思った。
そして、この曲が終わらなければいいなと。
そのあとも良地くんがボーカルをとる曲を披露し、賑やかに彼はステージを去った。

いつもどおり歓声に応えてまっすぐに上げた手で、チャーミングに柔らかくみんなの涙を拭って。

この一年で一番ライブを見たバンドだから、正直さみしい。ただたださみしい。
もうあの自分で生み出したリズムに上品にノる姿が見られないことがさみしい。
新体制のバンドへの期待はしっかりあるのだけれど、それとはまた違うベクトルで存在している。

良地くんのいないステージ、どんななんだろうな。

最後にお別れの言葉を直接言えなくて哀しかったけど、顔を合わせたら泣き言を言ってしまったかもしれないからよしとしよう。
お手紙を書いたから読んでもらえていたらいいな。そして、いつも幸せとあなたが愛した音楽が傍にいますように。


"噂はするなよ
俺去りしあと

ヘイハニー
人の気持ちは

人の生きる道は変わる

そうだね?

忠告さ

噂はするなよ

俺去りしあと

ヘイフレンズ

思い出すのも辛く悲しいぜ

何故なら俺はいい男

これ投げキッスこれが最後のキス

 

幸せになれよ"

 

 


噂のひとつくらい多目に見てくれるよね?

ありがとう。

君と出会ってからずーっと幸せだったよ。

君こそ幸せになってくれよな。

自由を拡張していくためのワンマンツアー  パノラマパナマタウン「リバティーvsリバティー」at.下北沢SHELTER



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(すみません、スマホからは上手くツイートが貼れなかったのですが、公式Twitterアカウントから画像拝借いたしました)

 

 ■2017/4/6 パノラマパナマタウンワンマンツアー「リバティーvsリバティー」at.下北沢SHELTER

 

 

神戸で結成された4人組バンド「パノラマパナマタウン」の初めてのワンマンツアー東京編が下北沢シェルターで開催された。名古屋を皮切りに下北沢を巡り、ラストは彼らのホーム神戸という全三ヶ所のワンマンツアー。その二ヶ所目の下北沢シェルターで、パノラマパナマタウン(以下、パノパナ)のワンマンを見てきた。


神戸の大学生で結成されたパノパナは、数多のバンドコンテストで入賞して全国のフェスにも多数呼ばれる注目株。だが今までは軸足がどうしても神戸にあったため、東京で見られるチャンスが少なかった。私も彼らに出会った事の発端は「MASH FIGHT」というコンテストで、決勝へ進む最終予選のステージだった。
そこでがっつりと捕まれたものの、そのあとはなかなか都合が合わず、配信などで追い続けてはいたが少し熱は落ちていた。しかし『PROPOSE』リリースのタイミングで某ラジオ番組のイベントで久し振りにライブを見ることが出来、アルバムも好みだったため私のなかで再び弾みがつき始める。そうしてここ下北沢シェルターで行ったリリース記念の自主企画2マンへ行ったのだが、14曲ほど叩き出された長いステージは素晴らしい内容だった。

 

あのツーマンで見せた屈託のない真っ直ぐさ。どちらかというと楽曲は捻くれているというか、癖があり予想がつかない動きを見せるのに、ステージは驚くほど屈託がなく素直だった。楽しい、今が本当に楽しいとバンド全体が弾むような伸びやかさを見せていた。

そのツーマンに高揚した私は、彼らを支える重要な大人のひとりであるライターの鹿野さんを会場で捕まえて思わず話しかけてしまった。普段なら絶対にしない。そのくらい誰かに感想を伝えたくて仕方なくなる熱いライブだったのだ。余談終わり。

 

 あれから約半年。同じステージを今度はワンマンとして踏む姿を見届けたくて下北沢へ足を運んだ。

  

私が会場に入ると、もう既にかなりの観客が待ちわびていた。客層は若い女子が多い。こういう小さなライブハウスへ縁がない人も多いようで「こんなに近くで見られるなんて」という期待を込めた声も聞こえる。そういう客をここへ引き込んできた彼らの魅力と、沢山のフェスに呼ばれてステージを踏んできた地道な努力に思いを馳せているうちに定刻になった。

照明が落ちると、静かな期待がステージを取り囲むように満ちていく。

パノパナ初めてのワンマンのステージを飾る一曲目は「SHINKAICHI」。彼らの出身である神戸の地名を冠したその歌は、同時に「新たに開いた地」という意味も併せ持つ。神戸というパナマから来た彼らの挨拶がわりの一曲であり、今日からここが、東京が自分達の軸足を置く新しい場所になるという意味も込められていたのではないか。そう思うとこの曲ほどここに相応しいタイトルもない。

続いて「パノラマパナマタウンのテーマ」「MOMO」「シェルター」と彼らを代表する楽曲が次々に続く。えっ、ここでこんなに続けちゃって大丈夫?と思わず言いたくなるような惜しみのなさ。前のツーマンではセトリに散らばしていたこれらを、この日は初手から畳み込むように連発するのを聴いて、彼らがどれほど今日のステージに自信があるのかがわかった。核となる曲を惜しみ無く披露しても大丈夫と言える自信があるのだ。

 

そしてこの予感は外れることがなかった。

 

ボーカルの岩渕がMCで、四人揃って無事に大学を卒業したこと、バンドをやっていこうと決めたこと。そして揃って上京したこと、今日からここをホームとしていくということを改めてファンへ報告する。ドラムの田村とふたりで「なんかすげえ静か」と混ぜっ返していたが、改めて目の前で大切な決意を報告されたら、わかってはいてもなんとも言えない神妙な気持ちになった。

 

そんな気持ちを崩すように「ホワイトアウト」からまた演奏が再開。ここから数曲はパノパナ特有の急な転調(ホワイトアウトは途中で急に盆踊りみたいなリズムがぶちこまれたりする)が顕著な曲が続く。このワンマンで初めて披露した新曲『エンターテイネント』では、初めてでも体を跳ねさせる楽しさが詰まっていた。

 

MCを挟んでまたがらりを空気を変える『真夜中の虹』岩渕が出身の北九州市シャッター街を歌ったというその歌は、緊張感があるメロディで切なくシリアスに歌われるこの曲はこのステージのアクセントであり聞き所のひとつだった。

その空気を引き継いで『パン屋の帰り』『Gaffe』とどっしりとした重さのある曲に継いで『ロールプレイング』というこれまた核になる芯のある曲が続く。この日の『Gaffe』岩渕の「手を挙げろ!」「跳べ!」という煽りは印象に残った。いつも自由に楽しんでくれという、ゆるっとした雰囲気ばかり見ていたので、ああこういう側面もあるのかと新しい発見を……する暇もないまま、観客を巻き込みラストスパートに突入していく。ギターの浪越、ベースの田野も楽曲に集中していて今までに見たことがない横顔が覗いていた。気づいたら鳥肌が立っていた。

 

「四人が初めて作った曲は、曲になっているのかもどうかもわからなかった」「四人で楽しんでいたがらくたが、いつのまにかいろんなひとを楽しませるようになった」という、バンド発足から今までの足跡を素直に話す岩渕と、黙ってそれを聞いている他のメンバーの表情が同じだった。全員が同じ気持ちでステージにいること。どうかこれからもそのままで進んでいけるようにと願わずにはいられなかった。

 

その静寂を破るように最終パートは『いい趣味してるね』から始まり、ゆるっとしたメンバー紹介の『PPT』、ツアータイトルにも絡んでいる『リバティーリバティー』、そして『世界最後になる歌は』で本編が終了した。まだ燃焼するのかと胸が熱くなり記憶が薄くなるような濃縮された時間だった。

実際ここの記憶が曖昧になるくらいステージに夢中になっていて、気づいたら岩渕が観客を割りPA卓に登っていた。満員のフロアを愛しそうに眺めながら『世界最後になる歌はこんなものでは伝わらないかもしれない』と噛み締めるように唄われ、割って入る楽器の音が心臓を直接掴むような気持ちになった。初めてパノパナを見た日からこの曲は本当に名曲だって思っていたけれど、いつの間にかこんな説得力を備えるようになっている成長を目の当たりにして、その素晴らしさにただ見ているしかできなかった。

 アンコールに選ばれた一曲は「オデッセイ」。オデッセイには「長い冒険」という意味もあるらしい。その名の通り、ここから彼らの新しい冒険が始まるのだろう。そしてそれはひと時のものではなく、きっと明るい未来へ続いている。そうあって欲しいと素直に願えるライブだった。
今回のセットリストはひとつのうねりとして完璧できちんとした意思を感じる。まるでこれ自体が美しいストーリーのようだ。

 

「リバティーvsリバティー」というこのツアーのタイトルは、同じ【自由】を意味していても、フリーダムとリバティーでは違うというバンドの姿勢を示しているような気がした。大学のサークルでコピーバンドとして出会い、やっとの思いで初めて作った曲が、思いがけず他人に評価されて拡がっていく喜びと戸惑い。「おれたちだけのガラクタが、悪ふざけが、こんなに沢山のひとに受け入れられた」というその言葉の通り、四人だけのパノラマパナマタウンが少しずつ拡張している。自由に楽しむためにただ与えられたものを享受するばかりではなく、自分たちで動くことで自由を勝ち取り掴むことを知っている彼らは、これからは東京という新境地でまた自由を求めて【拡張】していくのだろう。というよりももう足がかりは充分に出来てるように感じた。ここからまたスタートをきったパノラマパナマタウンの快進撃を素直に期待したい。

 

 

 

natalie.mu

ro69.jp

 

 【MV紹介~コメントは全て公式HPより抜粋】


パノラマパナマタウン / SHINKAICHI(MV)

全編新開地ロケのほぼ白黒短編映画MVとなってます。こだわり満載なので最後まで観てくれよ。

 


パノラマパナマタウン / いい趣味してるね(PV)

 パノラマパナマタウンが世に送るスーパーロックンロールチューン。イワブチにジョン=○ノンが見え隠れすると遠方で噂に。


パノラマパナマタウン / ロールプレイング(PV)

パノラマパナマタウンのロールプレイングのMVです。パノラマパナマタウンの中では、LIVEで盛り上がる代表曲と認識されています。


パノラマパナマタウン / MOMO(MV)

 


パノラマパナマタウン / シェルター(MV)

 


パノラマパナマタウン / いい趣味してるね(PV)

 

PROPOSE

PROPOSE

 

 

 

SHINKAICHI

SHINKAICHI

 

 

推しに語れる言葉が欲しい

アイドルおたくになって10年、初めて推しが卒業しました。

卒業ライブからやっとひと月が経ち、でも私の生活は何処か欠けたまま。

 

このひと月。アイドルもバンドも何でも音楽を聴くのから何となく離れてしまい、家でも流さずに過ごしたり。大好きなライブは平日週末問わずに足を運んでいたのをなんとなく止めてしまいました。それでもカウントしたら数度行ってはいるから充分だけれど、やっぱり気が向かなくて直前でやめた数の方が多いです。

 

音楽から離れて何をしていたかというと、なにもしていません。だらだらと横になり、Twitterを眺め、いつの間にか朝が来て。それで時間が流れていくのは勿体ない以外の言葉が見つからない。

音楽以外の趣味を見つけようと、落語に美術展に読書に食べ歩きと何かしらしてはいるけれど、それは今のところあがいているという意味が強い。楽しんで生活のメリハリやうるおいになるような状態からは遠い生活。

 

不幸ではないけれど、これでいいわけがない。

 

いつかまた推しに逢える日が来るとして。私の推しはとりあえず芸能から完全に足を洗うわけではないようなので、きっとまたいつか逢えるでしょう。その時きっと彼女は『ねえ、今まで何してたの?』『最近どうしてるの?』って訊ねると思います。私よりずいぶん若くて可能性のある彼女は、どんどん変わっていくことでしょう。何より社会人として【仕事を変える】というのは、環境も人間関係も一番大きく変わります。そのなかで今までにない体験をして、未来を恐れずに前向きに生きる推し。

 

一方私は何か起こるのだろうか?

 

なんにも変わらない気がしてならないのです。変わるだろうという予感すら、ない。

 

 

これではあまりにも恥ずかしい。

 

 

いつかまた大好きな推しに逢える日が来たら、その時にお互いの知らない時間の事を報告できる日が来るとしたら、その時は推しに語れる言葉をひとつでもいいから増やしておきたい。

推しのツイート通知が来ないスマホを眺めながら、これがこれからは当たり前の光景、日常になるのかと耐え難い気持ちになります。でもこれが現実。だったら、やっぱり自分であがくしかないんだ。

 

推しの事を考えるだけで少し背筋が伸びる。恥ずかしくない人間でありたいと思う。そう思わせてくれる子を推せてやっぱり幸せです。

 

でもね、やっぱり、さみしいよ芽依ちゃん。

 

 

 

1

2017/2/26

一日全てを後悔したくない。焦りたくない。

怒らない、嫌な気持ちにならない。

で、早く並ぼうってなりまして、リリスク物販8時半から並んでみました。

先頭の人は8時でした。

寒かった!!!!あそこ、陽がささないのな!!!

別に早く並ぶ必要はなかったけど、これも全部後悔しないためです。

待っている間、卒業する三人への最後のお手紙を書きました。

スッキリ!!

 

あとは、

あと一回の今のリリスクを焼きつけるだけ。

楽しみです。うん。楽しみます。沢山泣くと思うけど、それも含めて楽しみたい。

 

いまはそれだけ。

 

メンバーもヘッズもみんな無事に最後までライブが終わりますように。

笑顔で終われますように。

 

2

今日は我慢しないで泣きたくなったら泣こうと思ってた。ライブ中もしんみりしてたけど、それを上回る楽しさがあった。

不意にひめちゃんが両手をグーにして目に押しあてた。

 

あ。

 

さよならを言って出ていく方も不安だけど、さよならを言われて残る方はもっと不安だよね。

ましてやひめちゃんは加入して一年。歳も若い。いつもしっかりしてるし、人気もあるから忘れてるけど、まだ高校生なんだよ。

出ていく方も、新しく入るのも、見送るのも経験することになって、一番辛いのは今かもしれない。

 

 

今日のアイドル甲子園は、リリスクの後のPASSPO☆、バニラビーンズ共にリリスクのことに触れてくれて、餞別の歌を届けてくれました。

 

ありがたくて泣きました。

 

こういう持ち時間の短いイベントで、他のグループのことに触れてくれたこと、セトリに歌という愛を組み込んでくれたこと、感謝しかありません。

リリスクの時も沢山泣きたいけど、泣き顔をメンバーに見せたくなくて、我慢してて、泣くけどでも我慢してて、その行き場のない気持ちをPASSPO☆とバニラビーンズが解してくれてありがとう。

思いっきり泣きました。

思いっきり泣かせてくれてありがとうございます。

終わったあと、いい顔でした。自分。

 

バニビの詩で一番好きかもしれない『ニコラ』今日やってくれました。

 

『そうシアワセはたくさんのありがとをいえることだね』

 

 

とうとう明日です。

あと一回。

沢山のありがとうを伝えたい。

 

 

3

12月から今まで、みんなこの話は誰かとじっくりしたのだろうか?

どんな言葉で誰と何を語ったんだろうか?

 


来年、生まれて初めて推しが卒業します - あなた以外は風景になる

 

私だけかもしれないけど、オリジナルメンバーの卒業と現体制の終了の話をあんまりおたく同士でしたくなくて、そりゃあ少しはしたけど腰を据えてじっくり……みたいな展開は一度もしないまま、奥歯にものを挟ませたような曖昧さで回避し続けてしまった。

現実なんだなと再確認するのが嫌だったことと、誰と話してもこの話は気持ちを誰かときちんとわかりあうことが難しいなと思ったからだ。

普段仲良くしてて、いろんなきもちを分かち合えてきた友達も少なくないのに、ことリリスクのことに関してはここまで誰とも共有できなかった。

真剣に向かい合うのが怖くてできなかった。

何を話してもどこかで齟齬を感じてた。

いつもならわかりあうために言葉を尽くそうとするのに、それに手をかけても直ぐに口を閉じてしまった。

いつもなら100%理解しあうのは無理だけど、どこまで理解できるかって大事にしてるのに、そうそうに話を切り上げたり黙って聞きながらストローの袋をいじったりしてしまった。

 

ツイッター眺めててもそう。

好きになったきっかけも推しも推し始めた時期も全部異なるんだから、見ているもの見てきたもの見たいものが違ってて当たり前なんだけど、それが辛くて。話を聞いてもリアクションがとれなかったり、した。それで誰かを嫌いになったりとかはなかったけど、ただ、自分と少しでも違う視点をとにかく恐れてしまった。

 

最後までこのままな気がしてる。

 

でも、ダメなときは無理してもいいことないから…。拗れたりお互いの地雷を踏みあう前に自衛したり距離とったり話題を変えたりすればいいだけだ。

 

やまあらしのジレンマ、誰かと温かさを共有したいのにできないジレンマ。

でも今一番必要なのは、やまあらしのジレンマ精神かもしれない。

 

精神的に不安定なときに些細なことで人を嫌ってしまうと、引きずってしまう気がする。

 

おちょこみたいなキャパシティの私と仲良くしてくれてありがとうございます。そして、ごめんなさい。

4

感情を吐き出すことを許しそれを毎日義務づけると、逆にささくれた気持ちは落ち着くこともある。

のだと、今回これで気づいた。

 

経緯↓


来年、生まれて初めて推しが卒業します - あなた以外は風景になる

 

いや、かといって私の気持ちが平らになったわけではない。ずっと哀しいしさみしいしやりきれない気持ちが消えなくて、心がずっと重くて何かに捕らわれているのは変わらない。けれど、始める前の『もうどうしようもないことに捕らわれて徹頭徹尾どうしようもなくて空き容量全てが辛くてどうしようもない感じ』からは抜け出しつつあるのは確か。この短い間に三回も「どうしようもない」って入れてしまうくらいどうしようもない。

 

感情を癒してくれるのは時間しかないと思うけど、ある程度は無理矢理公衆の場へ吐き出すことを自分に義務づけると言うのは有効なのかもしれない。

自分はこれがツイッターじゃダメだった。とりとめがなくてもまとめて目の前へ突き出し、文章にして何度でも目にすることで自分の感情を確認し考えることは、気持ちを落ち着かせ慰めにもなるのだと知った。今後このライフハックを活かして生きていきます。

 

とはいえ、その日まで毎日自分の気持ちを綴ろうと決めたので、だらだらと最後まで続けるつもりではある。

薬と同じで、効果が見えたからといって途中でやめない方がいい気がする。

 

自分で自分の感情をコントロールする術がある人は強い。羨ましい。私には足りないものだ。これでも身に付けてきた方だと思うが、人と比べたら矮小な許容範囲に気づき嫌になる。

ただでさえ現実が辛いのに、自分の不出来まで考えてたら良くなるわけがない。

 

このもやもや・ウツウツとした気持ちを物理的に改善する方法もあるというのを最近知った。ツイッターで。ツイッターすごい。ツイッター大好き。ツイ廃でよかったー!!

すごいからここで紹介したい。

 

それは、

【肝臓にカイロを貼る】というもの。

 

用意するもの、使い捨てカイロ。小さくても充分。

それを肝臓の上にぺたっと貼る。

以上。それだけ。

 

肝臓の位置なんて考えたことなかったけど、体の右側、肋骨の下。背中側に貼ります。

ここで詳しくわかります。ご参考にどうぞ。

http://blue-cat87.click/kanzou-1/

 

死にたいくらい鬱なときも、これで大分楽になる。

肝臓を温めると温かい血が全身をうまく巡るらしく、そうすると人間の落ち込んだ気持ちを和らげてくれる…なるほど、人間も動物だもんな。物理的に感情を和らげることが出来るのはありがたい体の機能である。

 

騙されたと思ってもやもやしたときに試して欲しい。死にそうなくらい辛いときにこそ試して欲しいけど、そんなときにこれは思い出せないと思うから、とりあえずもやもやくらいのときに試してみて、効果を感じで本当に死にそうな時に備えて欲しい。

 

若いときは感情を理性でコントロールするのが人間だろって思ってたけど、理性で無理なときもあるんだよ、人間だもの。自分で自分を労らなきゃ誰がやってくれるのか。

肝臓を温めながら、また悩みや辛さや苦しみへ、正体がわからないもやもやへ向かって目をそらさない強さを持って生きる方がかっこいいと思う。

 

おばあちゃんの知恵袋更新でした。

 

5

お別れの日に推しに何を渡すか。

 

経緯↓


来年、生まれて初めて推しが卒業します - あなた以外は風景になる

 

ずっと悩んでいる。

 

なんか素敵な記念品とかプレゼントとかあればいいけど、何にも思いつかなかった。

 

駄目すぎる。

 

私は好きな子にお手紙を書くのが好きで、芽依ちゃんにもそこそこの数お手紙を渡したと思う。

最後にやっぱりお手紙は渡したい。

 

最後のお手紙を認めるレターセット探しの旅に出た。

見つかりゃしない。

普段はどうやってレターセット見つけてたっけ?と思い出す。文房具が好きだから、ちょくちょく売り場を覗くついでにレターセットも買っていた。書くつもりがなくても買っていた。

だから、わりと一生分くらいのレターセットはあると思う。

けどやっぱり、ありあわせではなく最後に相応しいものを探したいのがオタ心。

 

ないの。

 

10箇所は巡ったのに気に入ったものが見つからない。まあこれならいいかな?くらいのすら、ない。

地味過ぎる。

派手すぎる。

モチーフが好きではない。

キャラクターの気分ではない。

お手紙を書くテンションが上がるようなレターセットが見つからない。

 

そりゃそうだ。

 

だって、書きたくないんだもん。お別れの手紙なんて。

 

それでもなんとか、これならいいかな……?というものをいくつか見つけ、買い揃えた。

普段なら、無駄にレターセット増やすのはどうよ…ってら思って止めたりするけど、ここにきてそんな時間はないので良さげなものはとりあえず確保だ。

 

帰宅してそれらを前に、やっぱりペンを握る気持ちが起こらないのが本音。

 

ここに何を書けばいいんだろう。

 

今までも何度か、アイドルにお別れのお手紙を書いた。

いつも同じようなことを書いてると思う。

 

 

ありがとう。

これからも幸せでいてね。

 

あなたに会えて私は幸せだったよ。

 

 

お手軽読んでもらう間、君の時間を私は貰う。

ありがとう。

6

手紙は相手が明確にいるひとりごと。

ツイッターは不特定多数に宛てたひとりごと。

じゃあブログは?

今日もブログという名の誰かに届いてほしいひとりごとを書きます。

経緯はこれ↓


来年、生まれて初めて推しが卒業します - あなた以外は風景になる

 

ツイッターのいいところは、流れていくことだと思う。
ブログのいいところは、とどまりいつでも見られるところだと思う。
短所はそれぞれの裏を打つところで、つまり適性とその時の使い分けによるのだろう。
どちらにしても、ひとりごとのわりに誰かに聞いて欲しい・聞かせたいという部分が大きい。
だから、感情的な人間である自分でも一応人の目を考えてフィルターを通す。
恐らくツイッターのほうがより刹那的でフィルターの目が粗い。
いつもならそうするけれど、デリケートな問題も含むし、明るくない内容を連投するのも申し訳ないし、見たくないのに目に入ったって言うのも気が引けるので、この一週間ブログも思いつくままに綴る。

 

言い訳終わり。

 

乃木坂の橋本奈々未さんが卒業されて、Twitterを見る限りその卒業ライブがとても素晴らしかったようで本当に何よりだなと思う。
本人にとっても最高の餞で、ファンにとっても素晴らしい思い出になったのだろう。
お互いが両思いっていい。祝福されて、活躍を惜しんで、沢山愛されて送り出してもらえるって幸せなことだ。それに値するほど橋本さんはきっと努力されたのだろうということが、門外漢にも痛いほど伝わってきた。

 

同じアイドルでも、突然居なくなって卒業ライブがないどころかお別れを伝える暇もないというパターンも多く見る。
それだけは……とずっと思っていた。
リリスクは今まで何人か卒業させてきたけど、体調がわるくなってしまったゆみちゃん以外は卒業ライブというステージを踏ませてもらっていた。
お別れがきちんと言えた。
ゆみちゃんに関しては、長く休んでいたからもしかして……という気持ちもあった。けれどそんな予感はあったって実際に発表されたら辛かったし、動画でゆみちゃん本人が「お別れを伝えられなくてごめんなさい」という風に気にしているのがなによりも辛かった。今でも辛い。

 

今どうしてるだろうか。ゆみちゃん。

 

今まで幾度となく、私は芽依ちゃんに『もしその日が来ることになったら、私は芽依ちゃんの判断を応援する。ただ、どんな形でもいいからお別れを言わせてね』と伝えていた。
その気持ちはやっぱり変わらない。お別れを言える場所を作ってくれて感謝の気持ちしかない。

 

そう言えばリリスクは辞めたメンバーのTwitterやブログの扱いってまちまちだ。
今回はどうするんだろう。
消えてほしくない。

 

芽依ちゃん(リリカルスクールの推しです)がアイドルをしていた記録が、すこしでも多く残っていてほしいっていうのはおたくのエゴかな。
もし一般人になるとしたら、やっぱり消したくなるのだろうか。
アイドルしてたんだって…なんて、言われたりするのだろうか。
芽依ちゃんのアイドル活動は、そんな風に後ろ指差されることなんて何一つない、私の知る限り何一つない。

大切な人ができて、その人と一緒に人生を歩むと決めたとき、アイドルとして存在していた芽依ちゃんまでまるごと愛してくれる人だといいな。


このブログはそもそも、芽依ちゃんのお誕生日をお祝いするために作ったのでした。

 

もし、この先芽依ちゃんに大切な人ができて、可愛い子供ができて。いつの日か『ママはアイドルだったんだよ~』って話してあげる日が来るのかな。
もし、この先芽依ちゃんが人生に少し迷って、過去の色々を振り返ったときに『アイドルしてて楽しかったな…』って思う日が来るかな。
そんな時の為に、このブログは残しておきたい。少しでも公的には残らない『アイドルの』『リリカルスクールの』芽依ちゃんの欠片がインターネットの隅にあってもいいのではないか。

誰にも見てもらえなくても。むしろそれでいいから。

 

卒業後の進路が、今日現在全く発表されてないから何とも言えないけれど、もしかしたら別の芸能活動をするのかも?
ただのカンというか、彼女を見ていてなんとなく思う。おたくの妄想だけど。

それが嬉しいのかどうなのかは、実際になってみないとわからないというのも正直な気持ち。


今できることは、とにかく体調に気を付けてる。万が一ラストライブに行けなかったら、私はこのあとの人生ずっと後悔を背負って生きていくしかない。
だからうがい手洗いを励行して、いつもより寝てるし、栄養も気を付けている。なのにクマが茶色通り越してドス黒くなったの!自分のストレスがここに出るとは思わなかった。

今はとにかく、26日以降の先のことなんて考えられない。
考えたくない、が本当。

7

来週の今頃、何考えてるんだろう。

何を見てるんだろう。

この週末は家から出ずに誰とも会わず引きこもっていた。とにかく体がしんどくて寝ていた。ふと目が覚めたら18時で『あ』ってなった。

 

発表から間が空いていた【その日】が近づいてきた。否応なく時間は流れていく。

結構もういい大人で、駄目なところは沢山あるけどそれなりの人生経験を積んできたはずなのに、やっぱり初めての体験は緊張する。怖い。

 

アイドルを好きになって今年で10年。

初めて推しが卒業します。

 

あの日から時間は沢山あったのに、何にも前に進まなかった。報せを受けた時から何も。

 

現体制のリリスクはあと一週間で終了します。私の推しはリリスクを卒業し、そのあとのことは現時点ではわかりません。

 

この二ヶ月近くで色々考えたことは、メモ程度に残してあるけれど、この一週間はもっとちゃんと残しておこうと思った。自分が何を考えたのか。他の誰の役にも立たない私だけの記録。文章で残すときは人のことを考えるけれどこの7日間は自分のために書いて残したい。消すかもしれないけど、記憶しておきたい。この気持ちは覚えておかなきゃ駄目な気がしてる。

【ほくろ小話】タトゥーと私

今までに私はタトゥーを入れたいと思ったことはない。が、ずっと前から【もしもタトゥーを入れるなら】という妄想を繰り広げ、モチーフだけは決めていた。

それは、

 

好きなひとの好きなほくろを入れること。

 

タトゥーは消せない。消せないからこそ、入れるにはそれなりの気合いで望みたい。一生をかけて愛せるほくろを見つけたら、その時は……などと少女の頃から夢想していた。

そして2015年、それに値するようなほくろとの邂逅を遂げる。現在入れる予定もその気もないが、そのモデルが出来てしまったことが、たまらなく幸せで

怖い。

 

ほくろ臨書のススメ

先日このようなブログを僭越ながら書かせていただきました。

好きなほくろランキング2016 - あなた以外は風景になる

お恥ずかしい話ですがこのブログが超好きで、何度も読み返しては(うううああああーーーわっこのブログを書いた人とは絶対気が合うから仲良くなりてえーーーー!!!!)って思ってます。自分のことをこんなに肯定するのは初めてかもしれません。

ぽつぽつと同じような趣味の方からの反応もあり、嬉しかったです。

そこで、今日はこのブログから派生した『ほくろ臨書のススメ』を書きたいなと思います。

 

ほくろ臨書とは、いえ、まずは【臨書】とは何かということから説明させていただきます。

【臨書】とは?

http://kotenshohou.com/bun/rinsho.html

"臨書とは、手本とそっくりに書くことである。手本を手元に置き、可能な限り似せて書くようにする。筆で書く文字は、点と線の組み合わせであるとともに、点と線に形を持つ。臨書は、点線の形を含めて隅々まで似せることに意味がある。"

お手本に沿って全く同じように書くことを目指すのが【臨書】です。

個性とか要りません。とにかくお手本に忠実に。

 

では【ほくろ臨書】とはなんでしょうか?

 

そう、お手本に忠実にほくろを再現することです!!!!!!!!!

テストに出るぞ!!!!!

己の顔面に、推しのほくろを忠実に再現すること。それはただほくろを書くだけではありません。ほくろを己に刻むことで推しそのものを魂で測り写しとる。そう、ほくろを再現することは推しの内面や個性、ひいては生き方までもを再現すること、それがほくろ臨書なのです。

 

こちらにはもっと深いことが書かれておりました。

"古典の臨書において、もっとも大事なことは、筆使いを真似ることである。

そうしないと、点の一つ、線の一つであれば、偶然にということはあるにしても、適度な速度で、真似をし続けることはできない。"

臨書とはただ書けばいいのではありません。それと同じくほくろ臨書もただ書けばいいのではないのです。ほくろを推しに書いたのは誰でしょうか?そう、神様です。神様でなければ誰でもいい、超自然的な神秘的な存在です。日本は八百万の国。あなたが信じられる超自然的な力を持つ存在ならなんでもいいけどここでは神様と総称します。神が推しに与えたギフト、それがほくろという名の星なのです。神様の筆を真似てほくろを刻み込みましょう。

 

こちらの文章は更にわたくしたちに深い示唆を与えてくれています。

"息を止めて、まるで精密な塗り絵をしているような気持ちになる場合は、注意をしている。頭が勝っている状態で、自然な手の動きを伴っていない、書をすることによって、心の平静を得られるどころか、肉体を不自然に使うことから、ストレスを受けることになる。なによりも、書いたものは固く生きた気を伴わない。"

 

わかりますか?

 

わからなければわかるまで繰り返し読んでみてください。わからない、わからないと思いながら手を動かしてみてください。ほくろを臨書してみるのです。

今日がダメなら明日、明日がダメならば明後日と繰り返してみましょう。そうやってひたすら試みるうちに訪れる『無』。最初は写しとることに必死になるかもしれません。その結果無の境地に達したとき、人は心の平静を保ち悟りを開くのです。そう、ほくろ臨書とは自己との対話を繰り返し、敬愛する相手にぶつけ、その先にはひとしずくの平静が待っている。たったひとときでも我を捨て敬愛する相手を自分に写しとる。美しい孤高の行為なのではないでしょうか。

 

1度でいいからやってみて欲しいのです。そこにはまだあなたが開けていない世界が広がっています。なんだそんなこと、と思われるかもしれません。やってみて拍子抜けするかもしれません。それはまだあなたの心が注意を払っている証拠。臨書は繰り返し精進していくうちに、推しの思考や息づかいまでも写しとります。ほくろを臨書して我を捨て、推しを己に刻みましょう。呼吸するように自然に写し取れたとき、書いている状態がいつも以上に自然に感じられたとき、それはあなたの魂のステージがまたひとつ上がるときなのです。

 

 

大丈夫でしょうか?引いていませんでしょうか?私は至って正気です。さあさあレッツほくろ臨書!とにかく一度書いてみましょう。話はまずはそこからです。

このブログ何いってるんだかわかんねえ、というかよく読んでみたら長いけど実は何も言ってなくない?と気づいたあなた、正解です!!じゃあこのリキッドアイライナーでほくろ書いてみようか?ねっ、痛くないから。ねっ!!!!

好きなほくろランキング2016

心の友が好きな腋ベストテンをしていたので、私はじゃあ好きなほくろベスト7を決めちゃおうかな~と言うそれだけのブログです。

でも真剣だよ。じゃあ、さっさと発表しま~す!

 

【第七位】mei(lyricai school)


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正直芽依ちゃんは、この世で生きている女の子の中で一位を争うくらい好きな女の子なんですけど、このランキングでは七位。むしろ、芽依ちゃんはほくろが目立つところにないのでホクロニアンの私にはそこは物足りなかった。

じゃあなぜここに?

実は、隠れほくろをお持ちなんですよね芽依ちゃんは。

右の後ろ腋にほくろを見つけたときは叫び出しそうでした。やっと見つけた。気分はトレジャーハンター。竹内海南江。それはミステリーハンター

リリスクは露出が少ない衣装が多かったのでわからなかった。気づいたときは頭をかきむしりました。でもだからこのほくろの写真がないんです。残念至極。

 

 

 

 

【第六位】篠崎愛


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左右の泣きぼくろも可憐でかわいいのですが、喉と胸元に目立つほくろが対照的にセクシーで、童顔ダイナマイトボディの凶悪な魅力がほくろにまで伝播してるのかよ・・・って拳を固くさせてしまいました。

たまにサービスで?ほくろが消されてるときがあります。おいおい正気かよその編集者連れてこいよ頼むから私の希望を奪わないでくれよ。

 

 

 

 

 

【第五位】小沢健二


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小沢健二さんです。

思えば人生で一番最初に男性のほくろについて思いを馳せたのは小沢健二さんだったような気もします。元祖王子で元祖ほくろ。

左頬の印象が強いですが、実は右頬にもいいほくろが散らばってるんですよ。去年は久し振りにツアーを、しかも新曲を引っ提げて回ってくれまして本当に最高だった。遠くからでほくろなんて見えませんでしたけど、でも私の目には見えました。そのくらい好きなんですよね、小沢さんのほくろ。


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このJAPANはいまだに大事に実家にしまってあります。当時、表紙に雑誌タイトル以外ないなんて衝撃でした。

 今年も小沢くんの歌声が聞きたい!!

 

 

 

【第四位】池田智子(Shiggy Jr.)

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池田さんも沢山ほくろがあるんですよね。

中でも、口の脇のほくろがかわいい。

顎でもなく唇に沿ったもので、笑ってると飲み込まれて見えないのに、真顔になると見えるのも最高にいい。色っぽい。

おしゃべりしてるとつい見ちゃって吸い込まれそうになってます。

智子が笑顔だと見えないそのほくろ、ならばずっと見えなくても良いよ智が笑ってくれるならよ…ってな気持ちになります。

 

余談ですが、同じくShiggy Jr.ドラマーの諸石くんもいいほくろをお持ちです。

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余談ですが、同じくShiggy Jr.のギターしげゆきくんのサンタさんは世界一かわいいです。写真はのせません。

 

 

 

 

【第三位】根本凪(虹のコンキスタドール) 

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あまりはっきり映ってる写真がなかったんですけど、顎先からお胸まで一直線上にほくろがきれいに並んでるのを見つけたとき、凪さんのグラビアに興味をもちました(それまでは豊かなお胸しか見てませんでした)。

それでいろんなグラビア探したんですけど、あまりにお胸が豊かすぎて谷間にほくろが飲まれてしまっているのもあり…。ブラックホールかよ…。

これはアイシノザキとも通じるのですが、この体を二分するための目印、神様の素敵なイタズラ…って思ってます。

確かリリスクのhimeちゃんもあったかもしれない。この『体を二分するための目印』ランキングもいつかしたいです。

 

 

 

 

【第二位】Kaede(Negicco)

 

 

これ以上説明要ります?

 

2016ほくろ事変勃発!!すわ一大事!!

この世にほくろが増えるなんて、ビッグバンかよ!!!!とこのツイートを見た瞬間は手が震えてリプライが出来ませんでした。


ちなみにですが、どこにほくろが増えたかは接触に行くと教えてくださるそうです(友人談)…行かなきゃ…この間かえぽ病欠で聞けなかったので今年中に見せてもらいに行こうと思います。

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まるで腋を見せつけているようなよい写真。

かえぽ?どこにほくろが増えたのかおばーちゃんに教えておくれ…。


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ねぎっこはみんなかわいいな~。


はぁ~かえぽ最高かよ!!!!(最高です)

 

 

 

 

【第一位】高岩遼(SANABAGUN.、ザ・スロットル、SWINGERZ)

 
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高岩遼さんのほくろのいいところは、まず【量が多い】。リョウだけに(ここ笑うところです)。

お顔だけでも沢山あるんですよ。少なくとも22個はあります(ユリ調べ)。
それがまた絶妙な場所に絶妙なさじ加減で散らばっていて。嗚呼、これが神の定めたもうたバランスか…って毎回見蕩れます。
とりわけ好きなのが鼻の左横のほくろです、例えるならばそれはこと座のベガ。一等星に相応しい存在感。そのまま左頬の存在感のあるアルタイルとデネブを繋げばホラ…そう、君が指差す「遼の大三角」。

嗚呼、家賃払わせてくれ。頼む、そのほくろに私だけの名前をつけたいんだ…。
さらにこの夜空には星雲(細かいほくろの密集地)もあるんです!彼はどこまで神様に愛されてるのでしょうか!!!!
右のおでこから目立つほくろを繋いだ「北斗七星」も最高!!
ちなみにですが、おでこから湧き出た汗が、この数多の美しい星々(ほくろ)でろ過され顎先からステージに散っていく様は「高岩水」って呼ばれてます。
うん、私以外呼んでないけど。

 余談ですが2016年の11月の末に彼は頭皮にタトゥー入れるためにスキンヘッドにしたんですけど、そしたらね、見つけたんですよ「隠れほくろ」。襟足に!!

まだあるのかと。
まだ好きにさせてくれるのかと。
どこまで好きになればいいの…。もう……好き……好き過ぎて辛い。尊い。好き。あと、こんなブログ書いてしまってナンですが、ランキングどの誰にも見られたくないですけど、高岩遼さんはもう私のホクロニアンを認知してくれてるので安心です。受け入れてくれているわけではありませんが。ライブのMCで「この世には俺のほくろを繋いで喜んでる奴がいるらしい」って不意に言いはじめて俺は死んだ。そいつその時目の前にいたよ!!私信ありがとな!!!!!

 

 

 

以上です!いかがでしたか?

ホクロニアンのみんな~?これからはいいほくろを見つけたら報告お願いしま~す。俺は真剣なんだ…。では、また来年お会いしましょう!!