知名えりか「Two-faces」リリースイベントatアソビットCITY
リリカルスクールの前リーダーであり、今はモデルや女優を中心に活動をしている知名えりかが、ソロでCDを発売した。そのリリースイベントに二回(2015/1/15と2015/1/30)参加した。
場所はいずれも秋葉原アソビットCITYの地下。
集まったファンは、見たことのある顔の方が若干多いかな?という印象。
今回発売のタイトルは「Two-faces」。
収録曲は「Juswana」と「プラス思考」
どんな曲になっているのかどきどき。
「プラス思考」って、なんて知名らしいタイトルかと思ったのが第一印象。
リリスク時代の知名さんは、おおらかで大人の女性の声の持ち主。
音大出身ということもあり、今回は自身で作詞作曲などに挑戦したと言う。
一曲目を唄いだして、ああ、知名さんだーと。
少し固い感じから始まったが、けして怯まないで堂々と唄っていく。
黄色のかわいらしい衣装から伸びやかな小麦色の四肢を広げて、よく人柄の出る唄いかた。
一曲唄ってお辞儀。私は、この瞬間が好き。
演者が顔をあげるときの表情がいつも楽しみなのだ。その時の表情が、ステージを物語ると思っている。それがどんな小さなステージでも。
顔をあげた知名さんは、
すっと一歩左に下がった。
ステージに6人いたときの、知名さんの仕草。
胸が苦しくなるくらい、懐かしさが込み上げた。
瞬間、そこには6人の影が射した。郷愁に過ぎないのはわかっている。
彼女のソロ歌手としてのステージ活動は、まだまだ6人でいた頃の方が長いのだと感じた。
それに本人が気づいたのか否かはわからない。
ひとりでのMCはやはり少々戸惑いの見える感じはしたが、しゃべり方は変わっていない。私の知っている、いつもの気のいい知名えりかだった。
余談なのだが、
知名さんはアイドル活動をしてはいたが、おそらく本当はもっとフランクにファンと対等に接していたかったのではないかと思う。
ツイッターで自身のファン同士がやり取りしているたわいない会話に、横からリプライをしているのをよく見かけた。
もしかしたら、そんな態度を揶揄するひともいたかもしれない。
でも今は「アイドル」の肩書きから解放されて、自身の思うようにファンとかかわれるのが嬉しそうだなと思う。
余談終わり。
2週間後、また同じ場所に知名さんに逢いに行った。
同じ場所に座ってみる。
2週間で、驚くほど彼女は変わっていた。
ステージの使い方。目線の配し方。
MCで立つ位置も真ん中。
会場の隅々まで、知名えりかが満ちていた。
うわ~!!!!こうなるのか。
経験しているって、こういうことなのか。
短期間(その間のステージは何度もなかったと思う)でここまで見せ方を取り戻せるのか。
ステージで過ごした時間が長い人でしか出来ない芸当だと思った。
私は女優としての彼女をまだ見たことないけど、このステージ度胸は彼女にとって大きな武器だと思う。
人前に立つことを職業に選んだ知名さんにとって。
何一つ、無駄なことなんてない。
今回はブックレットが付いたというか、ブックレットにCD がついたようなかたちでの販売。これを袋詰めしたのは、ほかならぬ知名自身だという。
だろうねー!だって、とじ方が雑だもん!と私がいうと、
ひっどー!心こめたのー!でも、途中で飽きたねん、
あたしらしいやろー?
そういって屈託なく笑うのだった。
これが知名えりかの「プラス思考」以外のなにものでもないとしみじみ思った。