拍手という名のリクエスト
lyrical school / リボンをきゅっと (MV) - YouTube
リリスクを好きになって、二枚目に出たシングルがこれ。
このMVを見て「芽依ちゃんが目立ってるー!!」ってわいたのを思い出す。
ソロカットが多いし、芽依ちゃんの活動的なのに(冒頭の飛込みが凄くきれい)可憐という二面性が映されていて嬉しかった。
このMVを見た後での握手で、芽依ちゃんに「目立ってるねー!!」と興奮気味に伝えたら、予想に反して「うん…」と沈んだ面持ち。
どうしたのかとドキドキしていると、
芽依「このニット私物なんだけど、去年買ったのにこの撮影で伸びて着られなくなっちゃったの…」
気に入っていたニットを駄目にしたことが、一番の思い出だったらしく、そんな女の子らしいところも含めて非常にかわいらしかったのを覚えている。
卒業してしまったerikaの着ている服も、芽依ちゃんのだと言っていた気がする。
普段リリスクは、衣装もボーイッシュな感じが多かったので(今もだが)、こういう映像で年頃の女の子らしい装いをしているのを見ると、無条件でにこにこしてしまう。
ところでこの「リボンをきゅっと」も、同時収録の「Maybe Love」もどちらも恋愛をモチーフにした歌である。
リボンをきゅっとでは「今夜恋愛ごっこしない?もう彼女でいいんじゃない?」という、ちょっとどきっとするようなフレーズも、恋愛の始まりらしい明るさで歌いこなしていたが、Maybe Loveでは(もう、付き合い始めたんだな)(もしかしたら、もう、絶頂期は過ぎたのかな)というにおいを感じさせるような、恋愛のときめきもひとつ山を越えて、付き合いを存続させていくような状況を歌っている。
でも、この歌詞をよくよく読んでいくと、節々に「これはもしかして、恋愛ではなくてリリスク(アイドル)とファンのことなのかな」と思いたくもなるような表現がちりばめられている。
有名な話ではあるけど、この歌詞の中にはちょっとした仕掛けがあって、グループを最初に卒業したmarikoへの感謝がそっと織り込まれている。
そんなかわいらしいいたずらを歌詞に忍ばせた泉さんと岩渕さんだから、恋愛のことだけをこの曲で歌ってるんじゃないんじゃないかと思ったりする。
忘れないよ きっとずっと 君を好きだった日のことを
奇跡みたいな瞬間 あのモーション エモーション
大好きだ 大好きだ 君のことがとっても好きだ
Baby. It’s many “LOVE”
哀しいことに、今の日本の女性アイドルはやはり「若い」ってことがかなりの重要な部分を占めていて、普通の女の子以上にアイドルの子達は、歳を重ねることを恐れていたりする。
ずっとこのまま活動していたいと願っても、色々な理由でそれが叶わないことも多い。
それについての色々なことはここではとりあえず置いておくけれど、仕方のないことではあるのだけれど、でも、私は諦めきれない。
こんな奇跡みたいな瞬間が、ずっと続いていくんじゃないかって、心のどこかで本気で信じているのを諦めきれない。
いまここで、君がいて、私がいて、笑って、歌って、踊って、そんな姿にときめいて。
それが出来ている、関係しあっていると思える奇跡。
これを奇跡といってしまいたい。そのくらい親密に思っているのだ。ただのいちファンとしてだけど。
待っているだけで心が踊るから、炎天下でも極寒の屋外でも耐える。
拍手という名のリクエストをし続けている。
君のことを。