あなた以外は風景になる

その人以外見えなくなった時のことを書き留めたい

byebye また楽しいこと私とさがして

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好きな写真。

ポニテが重いから、持ってもらってる(らしい)。

 

erikaが卒業を宣言した日。
私は渋谷のアシッドパンダカフェで、ハイパーヨーヨのトークイベントを楽しんでいた。
笑いに笑って、満足して外に出て、携帯を見たら。それが発表されていた。
確かにその日は、みんな来て!と行っていたようで、なにか発表があるのかなと思ってはいた。が、ひなちゃんが加入してまた違う流れ、上昇していこうとしている空気を感じていたので、これは絶対によいお知らせ…アルバムの発売かワンマンかなーと思い込んでいた。
楽しみにしてツイッターを開いたら、まさかの展開がそこにあって、信じられなくて、道玄坂の途中の店先で静かに号泣した。
電車に乗れるようになるまで、すごく時間がかかったし、ツイッターが辛くて、このツイッター廃人がなんにも言えなくて、友人に心配された。
叫びたいような、なんにも言いたくないような。違う。言えることがないって思った。

本人と握手したときも、やっぱりなんにも言えなくて、えりかさんもわははーって笑うから、なんでだよーって冗談ぽくしか言えなくて、とても中途半端にしか話せなくて、それは今でも後悔してる。居なくなることがさみしいって全力で言わなかったの後悔してる。
言ったら、気にするかもって当時思ったんだけど、今思ったら全力でさみしいって言うべきだった。そこで遠慮しちゃだめだった。もう間に合わなくても、言うべきだった。

卒業ライブは、まりこさんの時とはまた違う涙に包まれたように思う。
これからどうなっちゃうんだろうな。
そんな言葉を飲み込むようなきもちだった。
この日芽依ちゃんは、優しく笑っていなかった。
不安を隠しきれない表情で、まゆげが下がっていた。

正直、短期間に二人も続けて抜けるのはファンも辛かった。

新しいメンバーがどうこうではない。オリジナルメンバーが悪いわけではない。

ただ、どうしても漠然とした「不安」のようなものを感じるのがどうしようもなく怖かった。

それは仕方ないと思う。抜けた穴は、大きかった。

 

この日以降芽依ちゃんは、ステージ前の声だしの係になった。
えりかさんから、グループ全体の気持ちを束ねて、ファンの期待を煽る役を受け継いだ。
それは、芽依ちゃんにぴったりの役だ。ムードメーカーの、ステージの上でなによりも輝く芽依ちゃんに。