あなた以外は風景になる

その人以外見えなくなった時のことを書き留めたい

2015/9/25 KOTO生誕祭ワンマンLIVE〜現実逃避なseventeen〜 at渋谷WOMB

みんなKOTOちゃんと踊りたい。

 

アイドルおたく用語その1
クソDD(くそ-でぃーでぃー)
好きなグループが一つ二つじゃおさまらない、それどころか見たら大体なんでも好きになるおたくのこと。またその様。DD(誰でも大好き)から派生したと思われる。KSDDとも表記。

 余談ですが私はこの言葉があまり好きではない。便宜上使うが使いながらう~むと思っている。言葉の意味が嫌なのではなくて単純に字面が嫌なのだ。好きな子のことを話すときクソとか言いたくない。この場合『クソ』を指すのは他ならぬおたく自身のことというのはわかっている。だけど抵抗があるので身内で使うときはおDDと言い換えています。余談終わり。

 

 話を戻します。

 アイドルおたくはひとつのグループしか推さないというひとたちもいるが、大概のひとはいくつか複数のアイドルを応援していたりする。そのきっかけは人の数だけあるだろうが、これは今のアイドルイベントは短時間のうちに複数のグループが出るという形が多く、自分の推しのグループを観に行けば自動的に他のところ(少なくとも一つ前のグループくらいは)も目にすることになる。そんなことを繰り返していると大体何かしらの魅力を見つけて好きを増やしてしまうことが多い。赤子の手をひねるよりも簡単におDDは日々生産されていく。なので珍しくもない現象であるが、特定のひとグループに取り込まれていく現象が自分の周りで次々に起こると、やはり気になるものである。

 とあるところで知り合った人たちが、いつの間にか某アイドルのライブに頻繁に行くようになっているのは知っていた。が、もう自分としては充分身に余るほどに応援している人たちがいて、これ以上は財布的にも時間的にも無理だと見て見ぬ振りをしていた。
 しかしたまたま行ったフリーイベントで私はその子を垣間見てしまう。人込みに埋もれステージも低くてその子のステージはほぼ見えなかった。しかも持ち時間も短く披露したのは三曲ほど。それでも気になってしまった。それがソロアイドルKOTO。急遽知人にチケットを譲ってもらうことになり、彼女の17歳の誕生日ライブに行ってきた。

 一度見たとはいえ、ステージはほぼ見えずという白紙の状態だったのだが、会場は平日の夜なのにかなり埋まっていた。しかも女性が多い。


 曲は前に聞いたのと同じちょっと懐かしい感じのするエレクトロ。ピコピコした音に合わせてKOTOは歌い踊る。他のアイドルのバックダンサーをしていたというだけあって、ダンスのキレが半端ない。幼さの残る愛らしい笑顔と小柄な体で、バキバキと音がしそうなくらい緩急をはっきりつけた振り付けをKOTOのツインテールが追いかけていく。まるで余韻を味わわせてくれるかのように躍動感を形作る。私は正直あまりツインテールが好きではないのだけれど、それでもこの髪型は今のこの子にぴったりだなと思う。


 また会場の雰囲気もよかった。たまにMixを打つ人もいるが、大概のひとはとにかく踊っている。振りコピもいれば激しく体を揺らすものもいるし、穏やかに揺らしている人など様々たが、でも総じてみんな踊っている。私もほぼ初めてなのに、体後動いてしまうのを止められなかった。楽曲がダンスミュージックというのもあるが、それよりなによりKOTOをみていると踊りたくなるのだ。必死に小さな体を思いきり伸ばして踊るKOTOと踊りたい。ソロアイドルはその子が動きを止めたら一瞬で空気が変わる。自身と同じソロアイドルのバックダンサーをしていた彼女はその事をよく熟知しているのだろう。KOTOは絶えず動き続ける。そしてみんなもそんな一心不乱に体を動かす姿に感化され一緒に踊りたくなるのだ。

 

 突然、途中10分の休憩というのがありビックリした。あれだけ一人で歌い踊るのは大変だし、衣装チェンジで新鮮味を持たせたいのもわかる。でも不馴れな私には折角作り上げてきた空気を中断されて現実に戻られてしまってちょっとだけ残念に感じた。そこに至るまで彼女の生み出す濃厚な空気に夢中になっていたからだ。

 

 アンコールにはファンによるサプライズも挟みつつデビュー曲『ことりっぷ』で締めて恙無く終了。新鮮な反応に彼女の素顔が垣間見えてかわいらしかった。あんなに体ひとつで観客を沸かせ引き付ける子が、まだ17歳の少女なんだとはたと気づかされた。外の風が涼しくて、思ったより汗をかき体を動かしていた自分に気づかされた。

 

またKOTOちゃんと踊りたいな、素直にそう思っている自分がいた。


1  パステルパスポート

2  Can go!!

3  ギザギザのロンリナイ

4   推定スウィーティ

5 シンデレラ症候群

6 くえすちょんくえすと

7 たんぽぽの僕は

8 ファンタジーGOGO

9  愛を届けるお人形

10 エンジェルがエンドレス

11 きらいリターンズ

12 17android

13 おとこのこちゃん

14 バレンタインズバレリーナ

15 Sixteen Sick

16 プラトニックプラネット

 

アンコール ことりっぷ

 

 帰宅して前に頂いていたアルバム「プラトニックプラネット」聴いたら音源もよかった。何故か音ゲービブリボン」のサントラを思い出す。全くノリは違うんだけど聴いてるだけで体が動き出してしまうような感覚が似ているのかもしれない。

 折角だからこれを聴いてから見に行ってたらもっと楽しかったろうなー。悔しい。次こそは!

 

 

 

プラトニック プラネット -ジャケットタイプ:A-

プラトニック プラネット -ジャケットタイプ:A-