23016/1/21 THE THROTTLE 「申年スロットル」
■魔法にかかったみたい
THE THROTTLE/ザ・スロットル on Twitter: "【MOVIE】
映像公開🎥
昨日の2016初路上ライブの模様だ✨
共に今年で去るぞ!!!路上ライブ!!!
申年スロットル
https://t.co/LckNVlxAyJ"
「くだらないかもしんないんだけどさ、こんなマーキングなんてさ。いいじゃん、10年後20年後さ、ガキが出来たときに一枚でもはらさってたら『父ちゃんこんなくだらないことやってたんだよ』っていえるじゃん。だから貼ってるんだよ」
昨晩新宿で行われた路上ライブの様子がもうまとめられてyoutubeにUPされた。撮影及び編集は神崎峰人(BUDDHA108)氏。
「なんかおまわりさんきちゃったから。今から新宿東南口からサザンテラス口に行くんだけど、見てください。一味の皆。一味の皆全員仲間だから。一緒に運びます今から。こーやってできた仲間はね、いけるから最後まで。宜しく」
開始前に集合の時点で警察官にお咎めを受けてしまい、東南口でのライブは出来ず。しかしここからサザンテラス口(結局は南口)に移動して再開しようという流れになった。
集まったお客さん皆で手分けして、楽器やマイクやその他色々なものを手に手にひとつふたつ抱えて移動していく。年齢も性別もまとまりのない行列は通り過ぎるひとの関心を一瞬でも惹けただろうか。
その不思議な集団の先頭には、高岩遼。
階段の途中で、ぱっと振りかえった姿が遠く最後尾からも見えた。彼の目からはどんな景色が映っていたのだろう。
荷物と高揚感を抱えて高岩遼の背中を目指していくこの行列は、これからもずっと続いていくんだなと感じた。荷物ももっと増えるかもしれない。でもその分、一緒に歩く人も増える。一緒に歩く人が増えれば手も増える。そうしたらまた、増えた荷物は手分けしていけばいい。
何が起こるのかというわくわくしたきもちは、全員が抱えている共犯意識は、これからもきっと変わらない。ずっと続いていく物語。この不思議な光景を、身を切るような寒さなのにそれを忘れてしまうくらいの高揚感を忘れないでいよう。いやきっと忘れられない。今宵居合わせなかった人も問題ない。今までもこの流れはずっとあって、これからもずっと続いていくのだから。仲間に加わりたければあの広い背中についていけばいいだけのこと。
南口に移動してからは何かに守られているかのように注意もされず、結局0時近くまでライブは続いた。0時になって魔法が解ける前に、終電に追われて名残り惜しそうに帰宅するひとの背中を見送りながら、ここを去っても電車にのっても今日の路上ライブでかけられたこの魔法はきっと解けないと思った。
そんな真冬の夜の一部始終がダイジェストで収められている。あなたの大切な時間を3分だけ下さい。
恐らく路上でこの魔法にかかるには残された時間は意外と少ないはずだから。