【ほくろ小話】タトゥーと私
今までに私はタトゥーを入れたいと思ったことはない。が、ずっと前から【もしもタトゥーを入れるなら】という妄想を繰り広げ、モチーフだけは決めていた。
それは、
好きなひとの好きなほくろを入れること。
タトゥーは消せない。消せないからこそ、入れるにはそれなりの気合いで望みたい。一生をかけて愛せるほくろを見つけたら、その時は……などと少女の頃から夢想していた。
そして2015年、それに値するようなほくろとの邂逅を遂げる。現在入れる予定もその気もないが、そのモデルが出来てしまったことが、たまらなく幸せで
怖い。