あなた以外は風景になる

その人以外見えなくなった時のことを書き留めたい

Shiggy Jr.『サマータイムラブ』リリースイベントでした、これ。

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2015/7/5 タワーレコード新宿店7Fにて 18時~ フリーライブ

2015/7/6 タワーレコード渋谷店1Fにて 19時~ フリーライブ

 

セットリスト(両日とも同じ)

サマータイムラブ

・Keep on raining

・Saturday nighit to Sunday morning

 

レギュレーション(両日とも同じ)

サマータイムラブ」一枚購入につき、優先入場券&握手 ※特製うちわプレゼントあり

 

両日とも同じセットリスト。正直物足りないが、恐らく無理矢理入れたスケジュールっぽいので致し方なし。

正味20分くらいのライブだけど、でもその時間は濃厚で。

ワンマンの時も思ったんですけど、池田さんが「それでは聞いてください。サマータイムラブ」っていうと、空気がわっと華やぐのが凄い。

そりゃあわざわざ購入して優先券入手してるひとが大半だし、そうでなくとも知ってて見に来る人が多いとは思うのですが、これがつい先日リリースした曲なのかーって思えない期待感がある。

keep on raining、ワンマンの時にコール&レスポンスの説明をしたので、新宿では何も言わなくても自然発生していて、それにメンバーが一斉に同じように反応していて、その笑顔がすごくよかった・・・。

反対に渋谷では遠慮がちなムードになってしまい・・・でも、しげゆきくんが優しくレスポンスを煽っていて最後にきれいに揃って。メンバーもみんな満足そうに笑顔になったので、観客も含めてみんなおんなじにこにこ笑顔で終了!わーい!

Saturday nighit to Sunday morningの爽やかな疾走感のまま、《満足》を共有して終われるのは何と幸せなことか。

そんなリリースイベントでした。

ワンマンからずっと楽しかったので、今現在シギージュニアロスに罹患しています。

・・・さみしい・・・。

 

 

 

握手会は肉体労働なので慣れないと大変そうですが(まず腕が固定なので辛そう)、私も通常以上に事故多発でした。

今まで腐るほど(アイドルの)CD買ったのに、あれね。なんの役にも立たないのね。この経験。

まずね、25歳の男の子となに喋っていいかわかんないですよね。

(この話長くなったので以下略)

あ!でも発見しました。握手よりもわっかてつなぎは親密さが増しますよ!

(この話も長くなったので省略)

 

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 新宿で限定うちわに限定サイン当たりましたーわーい!!智ちゃんありがとー\(^-^)/

 

 

サマータイムラブ(初回限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト: Shiggy Jr.,原田茂幸,□□□,釣俊輔,三浦康嗣
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: CD
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サマータイムラブ

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2015/7/4MMRevovolution まなみのりさワンマンライブat渋谷Duo

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まなみのりさについては、テレビ番組「アイドルお宝くじ」で破竹の勢いで勝ち抜いていたことくらいの前知識しかないまま、お誘いいただいたので初めてのまなみのりさライブへ。その場でくるくる回ったりみんなで大移動したり・・・。正直そういう系のノリは苦手。でも、あれだけあの番組で勝ち上がっていったのだから、魅力はあるはずだ。そういうノリで、特に予習もしないまま。

 

まず、入り口でピクチャーチケットに交換してくれたのにビックリしました。

こういうの、おたくは嬉しいですよね。お金も手間もかかるけど、ありがたい。

 

売り切れだけあって、場内は最終的にかなりの密集度。

私はくるくる回ったり民族大移動系のノリは勝手がわからず怖いので、後方の段上で。

ここってでかい柱がどかんとフロアにあるので、薄暗い中大丈夫なのかなあと思ってるうちに、ライブスタート。

曲名がわからないけど、さすが8年目。楽曲の好みはあれど、見ていて飽きない。

あとおしゃべりが上手で、経験を感じさせます。三人で上手に話を転がしていく。広島弁が本当にかわいいんですよ。広島弁は世界一女の子をかわいく見せる言葉か!

 

面白かったのは、ライブ中に未発表曲を一番ずつやって見せて、その中で投票して次のシングルを決めると言う試み。これはアイドルお宝くじのプロデューサーが出てきて司会進行。愛されてるなあ、まなみのりさ!って感じ。

曲はなんと6曲!みんな真剣に。私も真剣に聞いて、中でもしっとりとした「電気を消して」に投票しました。叶わなかったけど、大人のいい歌でした。

選ばれたのは「逆襲のポラリス

やはり、まみりといえばポラリスシリーズなのかな?

でも、私も迷ったので納得の結果かな。これから勢いよくとびだしていくぞ!という歌詞でした。たしかみのりちゃんの推し曲だったようで、すごく喜んでました。

そう、私が怖がっていたぐるぐる場内を回る曲ですが、あれもメンバーから「ファンの人が指示してくれてるので、それに沿って回ってね」という話があり、ちゃんとどういうふうに回転して欲しいかプラカ掲げている人が柱の周りにいたり、段差のところで回る人の足元が危なくないように、回りたくない人が巻き込まれないように誘導してくれる人がいたりで、安心でした。そのあまりの見事さに思わず笑いました。

メンバーから言ってもらうのが一番いいなと個人的には思うので、こういうのは。

 

どの曲がよかった!とかがわからないので言えないのですが、衣装も複数変えてくれて次のライブの告知もあって、且つメンバーそれぞれの思いとかもきちんと話してもらえて、これぞ!アイドルライブ!!って感じで大変居心地がよかったというのが大きな感想。

王道は悪くない。

投票イベントも新鮮だったし。楽しませてくれようと言う感じ伝わりました。一見さんにも心に残るライブ内容。

 

アンコールではウエディングドレス姿で、アコースティックで本編でやったのと同じ曲を披露したのだけれど、この演出もよかった。

ノリや楽しさだけでない、今まできちんと努力を積み重ねてきた「まなみのりさ」の姿が見られた。

本人たちも「こっち(東京)に来てから、アコースティックをやろうといわれて最初は嫌だった。まなみのりさといえば歌とダンス!!と思っていた。でもアコースティックをやることで、歌にきちんと向き合えた」という言葉が出たとおり、ダンスがなくてもこれだけ美しいハーモニーを聞かせられるのか!というのがきちんと伝わるいい演出でした。

 

最後の個別のMCもすごくよくて、思わず貰い泣き。

誰がどの話をしてくれたのか混ざってしまったのだけど、三人ともとにかく今ここに立っていることへの感謝を述べていました。

中でもこたえたのが「今まで八年やってきて、つかめそうなチャンスも沢山あった。でもそのたびにつかめなくて、今度こそ!っていつも言ってもらえてもつかめなくて、申し訳なくて」という話が。こんなの、涙なしに聞けないよ。こんなの素直に言われたら、応援しちゃうでしょー。

他にも「遠慮しないでファンに頼ることにします!でも、ファンのひとも辛いときは私に頼って欲しい(元気つけてあげたい)」とか・・・。

 

やはり大きなステージでは、ひとことでもいいからそのこの気持ちを聞かせて欲しいーーー!!!!

このこたちを無視できないって気持ちになる。それだけの力があるはず。

 

地元広島からの熱いファンも(多分)多いと思います。

こちらまで幸せになれる、いいライブでした。

 

 

最高のワンマンでした、これ。2015/7/1 Shiggy Jr.ワンマンライブat渋谷クアトロ

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もう丸二日経ったというのにまだ高揚感が続いている。
ライブの真価なんていえるような人間じゃないけど、
ライブ中にステージに夢中になり、そのあと一人になったときもその余韻に酔いしれることが出来る。
数日経ってもまだ心があのステージに向かっている。
それだけで、Shiggy Jr.の初ワンマンライブがどれだけ素晴らしかったかわかってもらえる気がしている。

渋谷クワトロ。
前売り券はソールドアウト。当日券の販売はなし。
開場前から狭い通路には人が溢れ、汗が止まらなかった。
開場してからも、何度もスタッフから「前に詰めてください、ドアが閉まらない」というアナウンスが繰り返される。
熱気と期待が目に見えるような空気。
日の浅いファンの私でさえもなんだか緊張して息苦しくて、ひとりで最前の柵にうつむいてしがみついていた。
定刻になると、シューシューとスモークが少しづつ吐き出されていく。
観客の期待は痛いくらい高まる。
照明が落とされ、アレンジされたLTTMのイントロがスピーカーから流れ出す。
メンバーはまだ来ない。繰り返されるイントロ。
はじまる。
でも、はじまったら終わってしまう。
はじまらないで。
今のままこのまま、もう少し。
期待を煽るハードルを上げるロングイントロ。
ライブは絶頂からスタートした。

最初からこんな盛り上がり必至の鉄板曲からはじめていいの?
そんな心配は杞憂だった。
自信のある曲だからやるんだよ。
そんな声さえ聞えそうな、若干暴力的なライブの始まり。
そんな攻めの姿勢の演奏とは裏腹に、ボーカルの池田さんの目は赤く縁取られていたし、ギターのしげゆき君の目だって潤んでいた。
(ちなみに私の場所からはベース森さんの表情は遠く、ドラムの諸石君はいつものようにめっちゃ気持ち良さそうにしてました)

就職活動を「真面目に」二年もやったのに全滅だった池田さんと、理想のボーカルを探していたしげゆきくんが出会い結成したという、バンドの初期の頃の話に少し触れてから、最初に練習したという話からの音源化されてない思い出の一曲「おさんぽ」披露。
メンバーもそれぞれアコギ・カホンウッドベース(森さんのウッドベースかっこよかったなあ!)みんな座っての演奏。
目線が近づくと、一気に距離が近くなる。
智ちゃんは一生懸命鉄琴叩いていて、それも可愛らしかった(間違えないように使わないところは全部外してきたという池田らしさ全開なエピソードも添えて)。

次のMCを挟んでからは、アコースティックVer.で「やくそく」と「ばいばい」を。
「ばいばい」がすっごく沁みて、自分がどんどん空っぽになっていく。
智ちゃんのボーカルに自分が吸い込まれて空洞になる。
曲の終わりに、私はすっかり空っぽになった。

そのあとはじまったイントロにまさかと息をのんだ。

(awa)

私がシギジュニで一番好きで、一番ライブで聴きたかった曲。
毎朝のアラームにしている曲。
全然やらないと聞いていたので、諦めていたんだけど
やっと聴けた。
きっと聴いたら泣いちゃうんじゃないかと思っていた。けど、そんな隙は微塵もなかった。
このときの空気、絶対に一生忘れない。
ライブハウスとは思えない静謐で神聖な空気だった。
2度目のサビまでキーボードとボーカルのみで奏でられて、そこからは一気に解放されたかのような爆音のバンドサウンド。
音の洪水を浴びて息が出来なくなった。
ただひたすら、目を閉じないように必死にステージを見ているしかなかった。
全身が耳になったかのように。

さっと智ちゃんがステージを抜けると、そこからは楽器隊の男子たちによる自由なBandJamSession。
物凄くかっこよかった。さっきまでの緊張から一気に解放されるかのようで芯から音に痺れた。
POPなバンド?めっちゃROCKなバンドじゃないか!!
三人も凄く楽しそうで、こんな表情池田さんが見たら悔しくなっちゃうんじゃないかって顔してた。
そこからの「oyasumi」では、再度登場してきた智ちゃんがびっくりするくらい客席を煽ってきて、自分でも笑ってしまうくらい煽ってきて、みんな必死に跳ねた。
跳躍するたびに空気が薄くなっていくのが良くわかった。天井が低いわけでもないのに。

 


ボーカルって「声」っていう楽器を持っていて、その魅力や特性はそのひとだけのもので、いろんな形があるって思っていたけど、池田智子さんの「声」は楽器ではないかもしれない。
絵の具。
声で世界を彩りに来る。
私がその声を好きだからかもしれないけど、池田さんが口を開くと世界に色が着くように感じる。
しげゆきくんが描く「POPなのにどこか切ない、自分が主人公かもしれないような身近な風景」に、森さんと諸石君がより華やかに立体的に構築していくシギージュニアの描く世界。
そこに、池田さんは色をつけてくれる。
それをずっと見ていたい。規模が大きくなっても、きっとこの仕組みは変わらない。

最後に池田さんは感謝を述べながら「規模がどんなに大きくなっても、私たちはこの距離感のまま変わらない」というようなことを涙を浮かべながら言っていた。
本当にそうだろうし、そうでありたいと思っているんだろう。その気持ちが嬉しい。今のこのタイミングで、ここで、こういうことをてらいなくファンの前で言える池田智子がフロントマンとしていること、それがこのバンドの強みだなと思う。池田さんは言葉の強さや力を良く知っている。ファンが喜ぶ言葉を知っている。あざといっていう人も居るでしょう。でもこれ狙っても出来ることではない。ライブ終わりに配られた、手書きのセットリストやメンバー紹介、書いてもらえるように工夫したアンケート。メンバーからのサインカード。どれも「見に来てくれる人のために」という姿勢を強く感じる。
ライブハウスで、特別な演出なんてなくても、そんなシチュエーションに頼らなくてもこれだけのものを見せることが出来る。
オリジナル曲はほぼやったし名刺代わりのライブだね、なんてとてもじゃないけどいえない。名刺と呼ぶにはいささか大きすぎるサイズだった。
今の時点での最高を全て詰め込んでいた。


観客みんないろんなところで泣いていたと思う。でも私は一度も泣けなかった。最前中央部というベストポジションにいたのに。
ファン暦が浅くて、まだこのバンドが背負っている物語に乗れないせいもあるかもしれない。
思い入れが薄いせいかもしれない。
泣いたーという感想を見聞きするたびに、正直ちょっと肩身が狭かった。涙腺弱いのになー。そう思って翌朝の電車で「サマータイムラブ」を再生した時、不意に涙が出た。
昨日このイントロがかかったときの、会場の「きた!!」という声にならない声が、期待が寄せられた空気がわっと迫ってきてそれが再生された。
泣くほど感動しなかったのではない、感情が追いつかなかったんだなとぼんやりと思った。


言葉を足しても足してもなんだか違う気がして、このブログ書くのは骨が折れて、もう止めようかなあと三回くらい思ったけど、書かなかったらそれはそれであとあとすごく後悔しそうだから、まとまらないけど残しておきます。いいわけ。


最後に。
目前で展開されたしげゆきくんのギターソロがかっこよかったなああああ!!!はわわわわわわわわ好きーーーー!!!!
ラジオでもMCでも全然喋らないのに、演奏と何よりも「歌詞」でこんなに言葉を尽くしてくれるの最高最高最高(おたく渾身の叫び)

 

そんなますます【好き】を深めてしまったシギジュニメンバーのツイートを貼らせて頂きたい。

ボーカル・池田智子さん

ギター(作詞作曲)・原田茂幸さん

ベース・森夏彦さん

ドラム・諸石和馬さん

 

メジャーデビューシングル好評発売中!

サマータイムラブ」


Shiggy Jr. / サマータイムラブ MUSIC VIDEO - YouTube


Shiggy Jr. 「サマータイムラブを踊ってみた」 【Shiggy Jr.篇】 - YouTube

 

 

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  • J-Pop
  • ¥250

 

 

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忘れないためには書き留めておくことだ  2015/6/14 GOMESSフリーライブat新宿

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出先でTwitter告知を見つけた。丁度用事も終わったところだったし、新宿にも出やすかったのでそのまま向かう。
新宿南口。私が到着したときにはもう、20人くらい集まってたように思う。キーボードに使うスピーカーがまだこないとのこと。
少しだけ肉声でフリースタイルをしていたが、直ぐに警察が来てしまい撤収。
人垣は人垣を呼ぶ。この時点で50人近くいたように思う。
通りすがりで覗いた人が小声で「あ、GOMESSじゃん」という。
警察の指導により解散となったが、このあと公園かなんかに場所を移してやるというので、ぼんやりとした集団を形作り、30人くらいが三々五々移動していく。
わくわくする。どこへいくのだろう。いや、何処へは予想がついていた、都会には自由になる場所が少ない。ただ、そこにどんな景色があるのかなんて、行ってみないとわからない。わくわくするでしょう、自分でコントロール出来ないことは。

某所にたどり着き、また再セッティング。
とはいえ、それは簡素なもの。小さいスピーカーに繋がれた、キーボードとDJができるポータブルセット。
キーボードは自転車の上に、ポータブルDJの機械は地面に。
今日はGOMESSは肉声そしてピアニストとDJがひとりずつ、交互に音楽を奏でていく。
持ち歌をやることもあるし、新曲披露もあるし、いつものフリースタイルもあるし、内容も様々。
その場でこうしよう、ああしようと提案してセッションをしていくのが見られるのは、彼がいつもどうやって音楽と接しているのかが垣間見られて楽しい。
もちろん即興だから未完成ではあると思うけど、それがダメな理由になんて何一つならない。聞いてほしい、そうすればよくわかるから。この空気で、ここで奏でられている音楽に強い説得力がある。
小さいスピーカーをかき抱いてラップをするGOMESSくんと同じ視線になりたくて、私は地面に座った。地面が近くなると、空が遠くなる。風が通る。距離は一歩も詰めていないのに、すごく近くに寄った心地がする。
同じように座り込む人も多かったし、立ってみている人もいたし、離れたり近づいたり写真を撮ったり動画を撮ったり。
リズムに乗っても黙ってみていてもなんでもいい。あの都会の真ん中のスペースで、私たちは贅沢な時間を過ごした。音楽と満たされた気持ちが沸いていく。
普段彼が突発的に繰り出しているツイキャスを目の前で見ている感覚。でもいつもと違うのは、ここに30人くらいのひとがいて、感情を彼にさらして寄り添うように一緒にいること。そしてそのことを彼がとても歓迎していること。
今日の終わりに、みんなでハンドクラップで曲を締めくくった。みんな楽器を持っていると彼はいう。その手で音をうちならせるなら楽器だと。それをいうならと私は思う。あなたは声という楽器を持っていると。
私の狭い音楽の趣味の範囲で、初めて声は楽器だと教えてくれたのはチバユウスケだった。それから何人かそう思えるひとがいるけれど、その中のひとりは間違いなくGOMESS君だ。

初めてのワンマンライヴの時、彼は予定時間を大幅に越えて三時間半もステージに立ち続けた。彼はパフォーマンスとMCの区切りがほとんどない。ラップとはこんなに会話に近いのかと思った。会話とラップを自由に行き来する。それは、歌ではできない。
彼が繰り出すフリースタイルは、聞いているこちらが苦しくなるくらい言葉が詰まっている。途切れることなく次から次へ言葉が紡げることが彼の才能だと私は思っていた。けれど違う。彼の一番の才能は、自分を剥き出しさらけ出せることだ。ステージで嘘をつきたくなくて、ありのままの自分でいたいと願う。その、自分をありのままに見せることができることが、それこそが彼の才能だと。

ライブが終わって「今日初めてライブを見てくれた人?」とGOMESS君が問いかけた。
結構な数の手が挙がった。
彼は嬉しそうに笑った。いい光景だった。


今日のことを忘れないためには共有することだ。
写真を撮ることだ。
書き記すことだ。
そういっていたから、私も忘れないように書き留めた。これで大丈夫。

涙が吹き出る音を聞いた 2015/5/3 銀杏BOYZ at.ビバラロック

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涙が吹き出る音を聞いた。

峯田君の声を聴くのは何年ぶりだろう。
ゴイステは音源のみの在宅だったけれど、銀杏は機を見つけてはライブに行っていた。
一緒に行くという友人もいなかったので、ひとりで気楽に。背が低いのでみえねーよーとか思いながら。
銀杏のライブはいつもものすごいパワーが、ステージだけでなく会場全体を根こそぎ包むような感じで、その中心にいたのが峯田君だった。
そんなステージが、まさか無料で見れるなんて。
またこの日もひとりで電車に揺られてさいたま新都心へむかった。変わんないもんだな、そういうのって。

銀杏BOYZの前のGAKU.MCが終わった時点で、周りが急に圧縮ムードになった。
文字通り人が、ステージに押し寄せて来て、私は最前センターで背中を押されるかたちになった。
さっきまでいなかった屈強なセキュリティが、びっしりステージを取り巻く。
遠くでスタッフがもっとつめてというようなことを言っているが、どこにいる人につめろといってるのか全く分からない。
ステージは屋外なので、明るくて風が通って、人の声や騒音も運ばれてくる。
隣にはロキノン好きな若い女の子数名、反対側には同じく若い女子ひとり。少しロリータっぽい格好のその子と目が合った。どきどきしますね、そんな短い会話を交わす。

17時10分、ステージサイドが覗ける位置にいた観客が歓声を上げる。
私の位置からは見えない。けれど、峯田君が来たのだろう。
アゴギと共にステージに彼が姿を見せると、ひときわ歓声が大きく酷くなった。

峯田ー!峯田ー!!
シネー!!

相変わらずの野次が、全身で峯田を求める声が飛ぶ。
変わってないなって、懐かしくてなんだか力が出てきた。

歓声と怒声が入り交じる。スタッフがどんどんぴりぴりしている。
その空気をゆっくりと割くように峯田君が口を開いた。

「シネー!ってよく言われるけれど、それが今は祈りにすら聞こえる」
「テレビでやってるチャラチャラしたんじゃない音楽を聴きたくて来たんだろ?」

「なんで俺の聴きたい音楽は流れないって思って、聴きたくてここに来たんだろ?」
「やるから。(あなたがたが)聴きたい音楽をやるから」

うろ覚えだけど、これで会場の空気がガラッと塗り変わった。吹いている風すらも変わったような。さっきまでの熱狂が嘘のよう。みんなが峯田を見ている。
椅子に座って、アコギを抱えてじゃらっと奏でた。
さっきまでのうなるような怒声や歓声はどこへいったのだろう。
痛いような静寂の中、峯田がマイクに口をつける迄の時間が、気が遠くなるほどに長く感じた。

一曲目は「東京」だった。

今日は銀杏BOYZを見に来たし、だからこそ何時間も前から気合い入れて最前で待ってたし、ひとりになった峯田が何を歌うのか全身全霊でまっていたはずなのに。
ギターを奏でただけであっさりと気持ちを持っていかれてしまっていた。
隣の人の嗚咽ではっと我に返って、というか両隣後ろ全ての人が泣いていて、自分だって涙が顎まで到達してた。
伴奏するように口ずさむ歌声が、だんだん小さくなっていく。
アコギで歌うから、もう全てのリズムは峯田のもので、一緒に歌いたくてもリズムも呼吸も合わない。
でも私はもう一緒に口ずさみたいとか全く思わなくて、多分みんなそうで、ただ静かに誰もが黙って峯田の歌を聞いていた。
あんなに人がいるのに、誰もが峯田を静かに食い入るように見ていた。

ぴりぴりしていた大勢のセキュリティが、拍子抜けのような、不思議な表情を浮かべて観客を見ている。
それくらいあの時の会場の空気は異様だった。永遠に味わいたかった。


今日のために歌を作った。一年半かかった。生きる喜びとかじゃない生きていると抱える罪の歌だ。
2015年の今、俺が歌えるのは愛やぬくもりじゃなくて、罪や嫉妬で。
そういう歌をこれから歌いたいと思います。

そう、峯田は新曲を歌った。
タイトルは「生きたい」

長い長い、長い歌だった。

あの場所を峯田は歌とギターで全てコントロールしてて、意図してかしてないのかわかんないけど、でも観客も静かなのに全身でライブに参加してて、窮屈なのに精神が解放されているような不思議な時間だった。
なんだったんだろう。
観客も、天気も、風も、全てが完璧だった。
煩い横槍が皆無だった。

続く「BABY BABY」の「夢のなかで僕ら手を繋いで飛んでた目が覚めて僕は泣いた」のところ、ここがフェスやってる駅前ってのが全く嘘みたいに、さっきさまでのアナウンスや救急車やその他の街の騒音が全て消えて、大袈裟だけど世の中に峯田しか声を持ってないんじゃないかってくらいクリアに聞こえた。

不意に隣のロキノン女子が、痙攣を起こしたように全身を震わした。
泣いているのだ。体の中から泣いているのだ。
気持ちを全部ステージに、峯田にぶつけて泣いている。

結局アンコールまで含めて七曲やったんだけど、MCまで含めてひとかたまりだったんじゃないかというくらい全てが完璧だった。
なにもかもがステージの味方してた。
最後にはダイブしたひとがひとが頭上からばんばか降ってきたし、モッシュされてぎゅうぎゅうになった。
懐かしい光景がそこにあった。むしろ安心した。最高だ。行ってよかった。

終わってからも、もう全てを投げ出してしまって放心状態で。暫くその場を動けなかった。
ようやく歩き出したら知人と遭遇した。仕事の休憩時間に必死に抜け出して来たと言う。
二人とも会話したいのに、今見たものを会話で確認したいのに、言葉が出てこない。
混乱していて言葉が上手く出てこない。もどかしい。そんな感覚も久し振りだった。

あの光景を共有できた人と肩を並べて少し歩いただけでもう充分だった。

ひと月もたつけれど、まだあのステージを思い出すと泣ける。
もうあの距離で峯田の歌声を聴く事はないと思うけど、でもまた、絶対に逢いに行くから。

 

1. 東京
2. 生きたい
3. 新訳 銀河鉄道の夜
4. BABY BABY
5. ぽあだむ

en1. 愛してるってゆってよね
en2. I DON’T WANNA DIE FOREVER

 

 

 

 

 

時は五月

普段はかわいい女の子ばかり追い掛け回していますが、5月はそれを少し休んだ。
理由というのはぼんやりとだけどあって、でもここに明記するようなものではない。
個人的に「楽しい」と思う濃度が下がったのと、燃え尽きたのと、タイミング的な。

でも休日は大変充実していた。
アイドル以外のライブを見、舞台を見、エンターテイメントを満喫した。

好きだった人のライブを久し振りに見て涙した。
初めて見る、長く活躍している人のライブを見て感動した。
新しい才能の煌きに見蕩れた。
毎日が新鮮な発見に溢れた。
そうしてまた、好きな子達のことを想った。

私の好きな子達は、この先どこへ行くんだろう。

ベテランはすごい。
場の空気を作るんじゃなくて、支配する。塗り替える。
当たり前かのように、息をするように。
そしてそこが、そのステージの規模に関わらず。
たとえ武道館でも、小さいライブハウスでも。
きっと同じ高揚感でそこに立つんだろうなって素直に想像できる。

ステージに立つことに照れないこと、それが一番大切なんじゃないか。

ステージに立つ人が照れてしまうと、見ているこちらも途端に居心地が悪くなる。
心がステージから離れてしまう。
熱狂や集中は、一度切れると再度繋ぎとめるのが難しくなる。
そうすると、心がステージ以外を見た分だけ満足度が下がる気がしてしまうのだ。

満足して帰り道、また好きな子達のことを考える。
今日のあの子達は、どんなだったろうか。
何を見て、何をし、何を考えたんだろうか。

余計なお世話ということは重々承知の上で、あの子達のこれからを繰り返し考えた。
好きなんだな。
よかった。

何かに自分の気持ちをぶつけて、跳ね返ってきたもので本意を測ろうとするなんてばかげているけど、それしか出来なかった。

めいせいたんしおり製作日記 後編

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魂のステージ上げています。

原稿は無事に完成しましたが、まだこれで終わりではありません。
そう、印刷&製本作業が待っています。
体裁を如何に本物に近づけるか。見た目は非常に重要です。
幸いモノが紙で出来ているため、先のブログでも触れましたが「定型ではない妙なサイズの用紙」については疑問は残りますが、大きめの用紙をその芽依サイズに合わせてカットしてもらえます。

装飾に使われているテープですが、これは特定にやや手間取りましたが、今までの芽依ちゃんに関する知恵とインターネットの力で90分くらいでわかりました。
そもそも、このテープがどこで売っているのかを知りたいのですがわからないですか?と、聞かれたところから私とこの企画との関わりがはじまっていたのでした。
どこで手に入るの?ということが知りたい、物好きなあなたへ。
こちらはセリアで売っている、クラフトテープになります。

芽依ちゃんに「よくこれわかったね~」というお言葉を頂いたので、どうやって突き止めたのかという経緯を簡単にご説明いたしますと。

・実物をじっくり見る→マスキングテープではない
・サイズから検索してみる→独特の幅広テープ。該当見当たらず
・柄からのアプローチ→該当見当たらず
・初回のバスツアーのしおりを念のため確認→こちらはダイソー製のマステ
…ということは、これもダイソーの可能性??→該当せず

・芽依ちゃんは100円ショップが好きと以前公言していたことと、諸々の情報をかみ合わせてセリアではないかと仮説を立てる。→ヒット!!!!

というわけで、無事に同じものを入手できました。といいたいところでしたが、そうも行かず。
一店舗では今回製作予定の200冊分が用意できず、都内の店舗あちこちに電話をかけて問い合わせ、なんとか確保したのでした。
ちなみに、使っていたのは赤と青のテープでした。

表紙の紙はYATさんが目星をつけていてくれたので、ハンズで無事に入手。
購入後、芽依サイズにカットしてもらいました。
今でも忘れません。
マルイの裏の入り口のところで再度落ち合い、試しに一冊だけ刷ってみたものにテープを貼ってみた瞬間を。

これは…ちょっとやばい…。

形にしてみると、結構…執念を形にしたようで不思議な達成感と恐怖がそこにありました。
誰かに「狂気をかたちにするとこうなるのか」と言われましたが、ちょっとぞくっとしたのを覚えています。


また別日。今度はひたすらひたすら製本作業です。
折ってはホチキス留めし、背表紙にテープを貼り付けていきます。
このクラフトテープが、貼り直しがきかなくて「ほんっとうに貼りにくかったーーーー!!!!」
でも、この面倒さすらも「芽依ちゃんひとりでよくがんばった」という愛しさが募る結果に繋がるのです。

「これひとりで70冊作ったのマジか」
「なんでこのテープにしたんだ」
「まっすぐ貼れない」
「表紙も書かなきゃ」
「はー、芽依ちゃん好き」

200冊は3人がかりでもしんどくて、結局場所を変えてこの日も一日かかりました。
結果として、ずっしりとした「めいせいたん」のしおりをみて、これを見た芽依ちゃん本人含めいろんなひとがどう思うかなんてもう全くわからなかったけど、もうそれはやっちゃったのでどう思われても仕方がない。
おれたち…芽依ちゃんに好かれる時も、嫌われる時も一緒だよ!!
あとはこれを配る芽依生誕を楽しみに楽しみに待つしかないと。
これが「解脱」か…。そう思いながら修行は終わりました。

まさか、当日にあのようなことが起きるとは思わないまま。

 

めいせいたんしおり製作日記 前編

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「ユリさん、ちょっと相談があるんです。手伝ってもらえませんか?」
芽依生誕委員のYATさんにこう切り出されたのが全ての始まりでした。

彼は鞄から紙の束を取り出してきました。
ひとつは、私も持っています。芽依ちゃんの自筆による旅のしおり。リリスクバスツアーでは、これが配られるのが恒例になっています。
そしてもうひとつは。
それを模して作られた「芽依生誕」のしおりの台割りでした。
鉛筆でざっくりと走り書きされたそれは同じサイズで作られており、内容を見せていただくと、原典を踏まえながらも生誕祝い用にアレンジされておりました。
内容はYAT/YNG両氏が話し合って考えたとのこと。
驚きながらめくっていると、静かな決意をもってこう言われました。
「これ、ユリさん、書いてもらえませんか?」
思ってもみない誘いでしたが、私の目はページの片隅を捉えていました。そこには、芽依ちゃんは恐らく書いていたのにコピー範囲をはみ出して欠けてしまったページ数の切れ端までも鉛筆できちんと再現されていたのです。
下書きの時点でこれまで再現しているところに、彼らの本気を痛いほど感じました。

やります!やろう!

そう答えました。
本当はYNGさんが書こうとしていたのですが、やはり男の字になってしまうということで、女の私に白羽の矢が立ったそうです。
こうして、生誕委員ではない私もサプライズの片棒を担がせていただくことになったのでした。


たまにではありますが「ユリさんの字、芽依ちゃんに似ているね」と言われたことがあります。
多分、使っている筆記用具が同じなのと、文字の力の入れ方が似ているのかもしれません。
それはさておき。
これは、今、それを活かす時ではないのか!
念入りにイメトレを重ね、決行前日は手首に負担をかけないように箸より重いものは持たぬよう努めました。

そして当日。
渋谷某所に集合し、まずはご飯を食べました。
腹を満たしたあと、いよいよ作業開始。
YATさんが丁寧に、書き起こしの注意事項や体裁について説明してくれます。
実は、芽依ちゃんのしおりはよくよく見てみると定形外の不思議なサイズになっているとのこと(少しだけA5からでかい)
なので、特別に断ち切りトンボが振られた用紙が用意されていました。
YATさん・YNGさんと頭を付き合わせながら、どうやって書いたら良いか相談しながら目安の線を引いていきます。
ここで、段落ごとにこういう感じで書いていけば似るのでは?という打ち合わせも同時に進めていきます。
そして、とうとう本番の「芽依文字書き」がスタート。
勿論、完璧にコピーは出来ません。が、なるべく近寄れるように一文字ずつ一文字ずつ…。芽依ちゃんの癖を感じながら、文字を綴ります。
その間、YNGさんはまた別のデータまとめ作業を。
一頁目が一番時間がかかったのではないでしょうか。物凄い緊張感でしたし、私に持てるすべてをぶつけました。過言ではなく。
どきどきしながら、書き終えた原稿を原典(芽依ちゃん作しおりのことです)と照らし合わせてみます。

あれ?

意外といけるのではなかろうか…?

そんな感触のまま、また作業に戻ります。
繰り返し繰り返し、バランスを考えて目安の線を引いてもらい、私が書き、それを二人が見守る…。
やはり緊張するので集中も途切れますし、見守るしかないお二人はもっと疲れたと思いますが、とにかくやるしかないんだ!
しかし、緊張はしましたが、気持ちは不思議と高揚感で満たされていくのです。
白い紙が文字で埋まっていくにつれ、どんどん芽依ちゃんに近づいていくような感覚。
こんにちは、スピリチュアルな世界にようこそ!
写経というのは、仏の言葉を己に取り入れ、より深く感じるために行う行為(多分)。
ということは!

芽依ちゃん手作りのしおりを書き写すことは、これ即ち芽依ちゃんをより深く理解し、芽依ちゃんの思考や言葉を己の中に取り入れることなのだ!!!!

実際に書いてみると、よくわかります。
芽依ちゃんの筆跡の癖。
芽依ちゃんの文字のリズム。
文字からも喜びが伝わってくるような勢い。
あ、この辺でちょっと疲れたのかな、芽依ちゃん。
線が曲がっても、もういいやって強行している芽依ちゃん。
ごまかすように、線を重ねる芽依ちゃん。
あれ?この漢字よく見ると違うなあ・・・?間違ってる・・・。

YNG「違いません。いいですか、今はこれ(原典)が正解です」

そうだよね!誰も異議を唱えるものはありません。

文字を書いているだけなのに、自然とこれを書いているときの芽依ちゃんの気持ちや、表情までもが自然と浮かんでくるのです。
浮遊感。
芽依ちゃんと同化している自分と、それを俯瞰で見ている自分が交互に訪れます。
それを何度か繰り返すと、

「うっわーーーーーー芽依ちゃんかーわいいなーーーーーーーーー!!!!!!!!」(もちろん口に出ている)

脳髄が震えるような快感に支配されます。
これが、功徳を積むということか。

この気持ちの高まりを抑え切れなくて、見守りの二人に伝えると、二人も神妙な顔で「そうですね」「最高です」と返してくれるのです。
仲間がいるとは、なんと素晴らしいことでしょう。
おんなじキモチで芽依ちゃんを感じられる人が、世の中に少なくとも二人はいるのです。
さみしくないよ!

そうこうしながら夕方まで正味5時間ほど作業に費やしましたが、終わらずタイムアップ(私がハイパーヨーヨのライブに行くため)。
翌日は大宮ステラタウンに集合して、アイドルネッサンスを見ながら作業を進めることとなりました。

とはいえ、もう写経部分はほぼ終わっていたので、ステラでは後ろのQ&Aは私の字でサクサクと気楽に書いていけばよかったので…したが、もう昨日の事があるので、いちいちこの質問に答えてる芽依ちゃんの口調や表情が浮かんでしまい、書きながらまたもや「可愛い」「絶対こーいう表情してるはずだ」といいながら…。
魂のステージではなくて、単にテンションがおかしくなってるだけのような気もしましたが、敢えて無視して下書きは無事に終了と相成ったのでありました。

続く

拝啓 meiさん

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芽依ちゃん、24回目のお誕生日おめでとうございます。

去年も思いましたが、年に一度の大切な日を、一緒に過ごす事が出来てとても嬉しいです。

今日のステージで初披露だった「レインボーディスコ」。

これは、初めて聞いたときから「きっとまた、芽依ちゃんが活躍しちゃうような振り付けになりそう!!」と思っていたので、イントロがかかったときは血圧があがりました。

みんな緊張していたようですが、気合が先走りすぎてまさかのマイク破壊をしてしまい、動揺して体中ありとあらゆるものを駆使して「曲を止めてくれ!」と叫んでいた芽依ちゃんの姿を見て、本当ならばこういうトラブルもさくっと乗り越えて仕切りなおしちゃうのがいいのかもしれないけれど、このシーンに芽依ちゃんのいいところが全部詰まっていたのでとても愛しかった。

冷静に予備のマイクを探しに行き、当たり前のように持ってきたあみちゃん含めて、そこには私の大好きな子の日常がありました。

いつかは、トラブルにも冷静に対処して流していく強さが必要とされる場面も来るでしょう。でも今日は、なんだかそれがとても愛しく感じてしまいました。

そんな23歳の芽依ちゃんの最後にステージは、絶対に忘れられないものになりました。

一年前の生誕の時、自分で歌詞を書いてかっこよく披露する予定が緊張で歌詞が飛び、やり直してもうまくいかず・・・みんなの温かい笑顔の中、悔しそうにしていた表情を今も思い出します。

明日は、きっとうまくいくと思います。

きっと、芽依ちゃんが満足するステージになるはずです。

だって、そうなるくらいこの一年、芽依ちゃんは懸命に駆け抜けてきたから。

23歳の悔しさを、24歳の同じステージで塗り替えてください。

プレッシャーかけるようですが、私も芽依推しのはしくれ。

敢えて言いたいです。

 

24歳の芽依ちゃんに、全力で期待しています。

ステージへ吹く風

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4月18日のライブアクトとしてパーティな参加するハイパーヨーヨと未南&芽依。 

 

リリスク名義でのアルバム「datecourse」では、リリースイベントの最後にリリースパーティが渋谷VISONで開催された。

トーフビーツや呂布さんなど、リリスクの楽曲制作に縁のある人たちを中心に、DJにライブにと賑やかで楽しいイベントだった。

こういう形のイベントは初めてだったので、どういう形になるか予想がつかなかったが、長時間のイベントに関わらずとても盛り上がった。

プロデューサーのキムさんが、会場の端で一番楽しそうにしていたのをよく覚えている。

 

個人的には、イルリメさんと一緒にステージに並んだのがやはり思い出深い…。(私は知らなかったのですが、イルリメさんはライブ中に客をステージに上げるらしい)

最前で見ていたら促されて、状況もよくわからないけど上がって。今思うとよく上がったな…。

 あの頃は、元からの友人以外のファンの人とほぼしゃべったことがなかったので、なんだよこいつ的な視線に晒されるんだろうなーと思うと、怖くて緊張して前が見れなかった。

そんな私を気遣ってイルリメさんがこんな感じのことを言ってくれた「前を見てみなよ、これがリリスクの見ている景色だよ」と。

不思議なものでフロアは暗いのに、ステージからフロアを眺めると、見たことのある人の顔ってぶわっと浮かんでるんでいて。話したことのある人もない人も笑っていた。

ひとの視線って熱と力があって、まるでフロアからステージへ風が吹いているようだった。

そうか、あの子たちがいつも見ている景色はこれなんだって思って、すごいって素直にそう思った。

…そのあとの醜態はさておき。

 

リリスクのライブはトリで、待ちわびた熱気は痛いほどだった。

ライブ用に一番だけを繋いだり、緩急のあるセットリストに会場は嫌でも盛り上がる。

数々のイベントを重ねてきた6人のステージは、夏の終わりのライブとは全く違っていた。このふた月、あの子たちがどんなに濃密な時間をすごしていたかがわかるようなライブだった。

特にでも→PSの流れがよかった。曲中のファストラップ部分を担当しているyumiとami

が、呼吸ひとつですっと自分の世界に入っていくのを目の当たりにした。

このときは確か、お迎えハイタッチとお見送りハイタッチの両方があって、hinaがめちゃくちゃ嬉しそうに「ユリさん~見ましたよ~ステージに居ましたね~」とニヤニヤいたずらっ子全開の笑顔で言ってきたのをよく覚えている。

 

そんなリリースパーティも、次でなんと三回目を迎えます!

 

lyricalschool.com

出演者を挙げてみると、

ハイパーヨーヨ

サ上と中江

ALI-KICK

鎮座ドープネス

 

前回前々回と、4時間くらいやっている長丁場なイベントですが、とっても楽しみ!

腰と膝が壊れるまで楽しみたいなー。

今度の土曜日4/18は、渋谷VIISIONでリリスクと握手!(多分あると思う)(ま、ちょと覚悟はしておけ)

 

 

 

おお、上手いこと宣伝できたぞ!!(自分で自分を誉めておく)(芽依ちゃん誉めてくれー!)

三時間の遺書 GOMESSワンマンライブat代官山LOOP

本日は予定を変更して、GOMESSワンマンライブの感想。

スマホで書きなぐった、推敲ほぼなし感情とって出しブログ。時間もないし。もう、お風呂入って寝ないとだし・・・。

 

自閉症のラッパー。

TLで話題になっていたし、彼が紹介されたTV番組を見て興味を持った。

このひと月位で4回ほど彼のステージを見て、とても気になったのでワンマンに行くことにきめた。

チケットの番号がよく、勝手がわからないステージではあったけど、遠慮なく目の前でステージを見守らせてもらった。

最初、少し押して出てきて、マイクを通した息遣いがとても辛そうで、大丈夫かなと若干心配になった。本人も少しあせっているようだった。

 

今日の二時間のライブで、ひとつでも言葉を持って帰ってくれ。

このライブは遺書だ。二時間の俺の遺書だ。

 

 今まで40分くらいが最長のライブと聞いていたので、予想外に長い予告にびっくりしながらも、言葉を受け止める覚悟を決める。

GOMESSのラップはほぼフリースタイルだし、MCもフリースタイルのようにずっと言葉を紡いでいく。

だから、2時間やるというなら、観客も2時間言葉の弾丸を浴び続ける覚悟を決めなくてはいけない

どうなるんだろう。予想が全くつかないまま、ライブがはじまった。

曲ごとにいろんなゲストが登場し、変化のあるステージで飽きない。

特にピアノをバックに歌ったのがすごくよくて…染みた。

タイトルとか覚えていないけど、そんなのどうでもいいくらい夢中になった。

友人がカウントしたところによると、今日披露したのは25曲…。っておい!それ、絶対2時間で終わんないでしょ…(笑)

剥き出しの言葉で、何度も「嘘はつきたくない、隠し事はしたくない」と繰り返す。

こんなに、剥き出しの感情をそのままフリースタイルでぶつけてくるのに、何をこれ以上隠しているのか。何故、隠し事をするのをそんなに恐れるのか。

繰り返される「嘘はつきたくない、隠し事はしたくない」を耳にする度に、私もまた同じ疑問を持つ。

自分でもコントロール出来かねるくらい激しく言葉を吐き出して、その吐き出した言葉を追いかけるように感情が募っていき、更にまた剥き出しの気持ちを重ねて…。

でも、曲の合間に、慣れない段取りに照れた笑いを見せたりして……。なんなんだ、そこだけ見たら普通の二十歳の男の子。

このギャップが繰り返される度に、もう、目の前のGOMESSくんしか見えなくなった。

唾と言葉を吐き出しながら、裸足でステージに立つ姿しか見えなくなる瞬間が、絶えず吐き出される言葉すら素通りしてその表情だけを必死に追いかけている自分に気づいた。

言葉が武器な彼だけれど、それ以上にたたずまいや表情が雄弁だった。

アンコールでは、「人間失格」を作ったお友達のが登場し、彼のDJで「人間失格」を披露。これもすごくよかった・・・GOMESS君の辛い時期を支えてくれた大事な友人と、初めてのワンマンのステージを彩れたこと、とても嬉しそうで「この曲を今日初めて笑って歌う!」という宣言が凄く頼もしかった。

もうひとつ、バックDJを務めた人が実はGOMESSくんのファンで、そこから友達になって、DJ経験もない彼にお願いして・・・という経緯を語った。彼の言葉が凄く響いた「自分はずっと客席からGOMESSを見てきた。バックを任されることで、その表情が見えなくなるのはとても哀しい。でも、このGOMESS君の姿勢の悪い背中がどんどん大きくなっていくのを見れるのは自分だけ」なんて

そういって、最後曲中に鼻を赤くしてこすっていたのを見てしまい、私も鼻をこすった。

生きているのが辛くて、苦しくて、それをRAPにして、吐き出して、そんな彼が最後にマイクではなく肉声で叫んだ。

 

生きていてよかった

 

今回、これ以上の最高のエンディングなんてない。

黄色いライトに照らされて、最後の2曲は癒しの2曲だった。

こんなきもちで、ライブの終わりを迎えることになるなんて想像もしなかったし、まさか3時間半もやってるなんて思わなかった。

でも、本当にいい夜だった。

ありがとう、おやすみ。いい夢を見てください。

輝け!第一回リリスクの芽依ちゃんはこんな髪型が似合うんだ大賞~☆

調査対象100人突破!!
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知らない人に対して鉄壁ガードを誇るわたくしですが、どうしてもどうしても世間の声を芽依ちゃんに届けたいと思い、知ってる人知らない人大体100人くらいにアンケート調査をしました。
その内容とは、いつか芽依ちゃんがつぶやいていたことに端を発しております。

「どんな髪型がいいと思う~?」

芽依ちゃんは、美しい黒髪ロングヘアーが似合っています。
が、ロングゆえ、アレンジのバリエーションは多く、日々迷っている様子。
じゃあ、私が芽依ちゃんのために人肌脱ぎましょうぞ!脱ぐぞ!脱がせろ!!
というわけで、思いつきでライブ会場やリリスクストアで、ヘッズ&リリスクメンバー&スタッフさんに聞き取り調査を行いました。
その成果を、ここに、発表します。じゃじゃーん!!


■あなたの好きな芽依ちゃん教えてください!
いろいろ考えたのですが(仕事中に)、エントリーは次の6つに絞りました。

①ハーフアップ
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かわいいですね。これは、テール部分をおだんごにしたり、三つ編みでハーフアップにしたり、毛先をくるんと巻いたりなどのアレンジが見られますが、ここではまとめてハーフアップとしました。

獲得票数:14票
リリスク運営男性陣から票が入りました。

・巻いているのが好きだ
・ロガール可愛かった
・おしとやかでよい



②三つ編みおさげ
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はい、これもかわいいですね。一時期は編みこみ三つ編みもよくやっていましたが、最近はしていないかな?

獲得票数:8票
 
・清楚でいい

女性からの票が意外と入っておりました。


③おだんご
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きゃわわわわわわ!!!!この写真、めっきゃわ!!
芽依ちゃんがよくやってる髪型のひとつです。かわいい。
芽依ちゃんの丸いおでこが目立ついい髪形です。

獲得票数:24票

・かわいい
・芽依ちゃんらしい
・前髪ありのお団子が好き

男性の支持が多かったように感じました。

ちなみに、
ひなちゃん・あやかちゃん・ゆみちゃんもお団子に投票しています。

ひな「え?めーさん?どれもかわいいですよ!うーーーーん…やっぱりお団子かなあ?」
あやか「おだんごっ!(間髪入れず)」
ゆみ「うーーーん、やっぱこれかなあ。おでこ」


④ストレート
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はああああああああああああああああああ………。
ストレートも、全くの素の髪から、巻いたりキャップをかぶったりとアレンジが多いですね。

獲得票数:22票

・巻き髪がいい
・大人っぽさも出るし…
・斜め前髪が好き
・切ったのもかわいい

ちなみにメンバーからは、みなんちゃん・あみちゃんが票を入れています。
芽依ちゃんを一番近くで見ているメンバーは、おだんごかストレートかで分かれたことになりますね。

みなん「うーーーーーん…やっぱストレートかなあ…」
あみ「ストレートが似合う!好き!」


⑤ポニーテール
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はあーーーーん芽依ちゃん好きいいいいいいい!!!!
おなじみ、ポニーテール♪

獲得票数:26票

・やっぱり、芽依ちゃんはこれ!
・毛先をくるんとしてるのも好き
・芽依ちゃんらしい

マネージャーのひろたにさん、DJの岩渕さん、デザイナーのmzaさんもポニテに一票でした!


⑥二つ結び
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ほっこりするかわいらしさ~♪
あまり馴染みはないかもしれませんが。

獲得票数:6票

・くるくるしてるのかわいかった

若い女性からの熱い支持がありました!

というわけでー!
僅差の戦い?を制したのは、
ポニーテールの芽依ちゃん!!でしたーー!!

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やっぱポニーテールだなー!
私も、ポニテに一票です!

くだらないアンケートでしたが、ご協力いただいたみなさまありがとうございました!



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これとかすごく美人!
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minan登場

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その日は、突然、やってきた。

 

2013年7月27日、TIFのステージ。エンジョイスタジアムでのライブ。

屋上のステージでは5人だったのに、メンバーが6人で登場してきた。

 

満員の会場は、リリスクを目当ての人もそうでない人もいたと思うが、ライブが始まって早々こんなに混乱したことも生涯ないのではというくらいの混乱振りであった。

 

え?なに?誰?智聖さん??

 

曲は進むのに、状況が全く解明されないってそんなのどんな展開だよ!

しかし曲が進むにつれ「これはまさかの新メンバー??」という動揺がヘッズの間に広がっていく。

プチャヘンザ!では、メンバーが自分の名前を呼ぶところがあるのだけれど、耳を澄ましても「みfghjでーす!」としか聞えず、あんなに観客が一体感を持って「え?何だって??」って思ったのも、多分一生涯これっきりだろうなと思う。

確か、みなんちゃんは歌わずに、ダンスだけをしていたと思うのだけど、長身で伸びやかな手足を使った堂々としたダンスと、並べてみた時に「うわー!すっごい、リリカルスクールのメンバーっぽい!!」と思ったのをよく覚えている。よくこんな子を、オーディションで探してきたなあと。

 

しかしその後、流石に歌もダンスも練習するには時間もなかったのだろう(夏は沢山イベントもあるし)。ライブには参加したりしなかったりという状況が続き、本格的にステージに登場したのは、確か大宮ステラタウンの二部からだったと思う。

自分が居ない最後のライブである一部のステージを、未南ちゃんはどんなきもちで見ていたのだろう。これから、自分が加わる場所を。聞いておけばよかった。

 

未南ちゃんはまさにディーバで、透明感があるのに力強さもある高音と、長い手足を伸びやかに使ったダンスがとても目を引いた。

しかし加入して初めてのレコーディングがシングルだったひなちゃんに比べ、最初のレコーディングがアルバムで、ただでさえ新曲も多いのに、そこに前の曲も入れていかなければならない苦労は、想像しても追いつかないと思う。それを支えるメンバーも、5人でやったり6人でやったり、フォローに大変だったろうな。大変な夏、だったよね。きっと。

夏の終わり、彩夏ちゃんの生誕を兼ねたワンマンライブでは、ステージが少しもたついたところがあり、キムPからの「このままじゃ終われないでしょ!!」と鶴の一声が発せられ、急遽tengal6とphotographの二曲を再度披露した(だったよね)。

みんなで息を呑みながら、開演前に「detecourse」の試聴をしたのは、とても楽しい思い出。

wow♪が初めて披露されたのもここ。

開演前に聞いたときも、とても芽依ちゃんのいいところがでている曲で嬉しかったけれど、ダンスもついたら余計好きになりました。元気になれる曲。

 

うん、芽依ちゃん要素が更に少なくなったけど、このブログはリリカルスクールのmeiこと芽依ちゃんに捧げています。お誕生日までまだまだがんばるよ!そんな11回目のブログをしれっと更新しました。

 

 

一期一会

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marikoが卒業しhinaが加入。erikaが卒業してまた5人になったリリカルスクールの初めてのステージは、2013/7/のアイドル横丁だった。

記憶では、外に仮設ステージが二つ(とても暑い)と、中に大きなメインステージがひとつ。メインステージでは30分くらい時間が与えられていたが、外の二つはせいぜい10分くらいで入れ替わり立ち代り。

リリスクは、どちらも、仮設ステージが出番だった。

最初は、炎天下に晒された低いステージ。

細切れの出演時間なので、各グループのおたくも入れ替わりはあるものの、ステージ自体が低いので見えにくい。そのため、お目当てまで待っている人が多く、暫く待っていても全く空かなかった。

人に埋もれながら、ミエナイヨーと思いながら待つ。ステージは人の隙間から少しだけ見える。「そりゃ夏だ」で勢いよくayakaを先頭に登場!

しかし、この2曲しか歌わなかったステージは、正直言ってあまりいいものではなかった。

もうずいぶん前の話なので細かいことは自分も覚えていないのだけど、細かいミスや6人から5人になったのに歌割が抜け、挽回できないままPAREDEを歌って終了。

前のほうで見ていたどこかのファンが、ステージの途中で肩をすくめて隣の人と苦笑いするのを見た。悔しかった。事情があるんだと言いたかった。けど、そんなの知ってるのは一握りの味方だけ。ほとんどのひとは、興味がなくてもタイミングが合えばステージを見てはくれるけど、そこの印象で全ては決まる。

さっきの苦笑いの人は、次のグループで楽しそうに背中を伸ばしていた。

 

次もまた、仮設ステージ。屋根があるだけマシかなあとも思ったけど、逆に熱風が吹きだまっていて、巨大な温室のような状態。

暑い。嫌な汗をかきながら待つ。有志の人が、あみちゃんのお誕生日を祝おうと向日葵の造花を配っている。その時は全く話したこともないひとだったけど、私もリリスクのTシャツ着ていたので、ありがたくいただいた。

やはりここも、当たり前だけど待機中のひとがたくさんいる。どうなっちゃうのかなあ、さっきよりはステージが高くて見やすいのが救いだ。

PAREDEのイントロが流れ、ステージ後ろの出入り口から賑やかにメンバーが入ってくる。入りから笑顔満開で、さっきの空気なんて微塵も感じない。幸せそうな笑顔で、幸せそうに駆け回る。サプライズの向日葵をかざすと、あみちゃんが鮮やかに笑った。向日葵に彩られたステージで、色づいた様にプチャヘンザ!をうたって、終了。

汗まみれで外にでると、同じように真っ赤になったメンバーも出てきて、そこであみちゃんを中心に、集合写真を撮ることになった。なんだなんだというように、吉田豪さんや他のおたくに見守られるような格好で、集合写真を撮った。「なんだあれ、仲良さそう」そんな声があちこちから聞えた。芽依ちゃんが嬉しそうに笑った。

ステージは一期一会で、同じ曲をやったとしても見ている人や空気で全く違うものになる。そんなこと知っていたつもりだったけど、あのこたちが立っている場所はとても厳しいんだなと心から感じた。

ステージで嬉しかったこと、ステージで上手くいかなかったこと、ステージで辛かったこと。自分だけじゃなくて、仲間のそういうところもうまく引き受けて、引きずらないように切り替えていくこと。仲間と一緒にまた立ち上がること。そこに立つまでも大変なのに、そこに立ち続けるのも大変だ。

 

今日は芽依ちゃんエピソード少な目。

芽依ちゃんお誕生日カウントダウンブログ、やっと10回目更新でした。

 

 

 

 

 

byebye また楽しいこと私とさがして

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好きな写真。

ポニテが重いから、持ってもらってる(らしい)。

 

erikaが卒業を宣言した日。
私は渋谷のアシッドパンダカフェで、ハイパーヨーヨのトークイベントを楽しんでいた。
笑いに笑って、満足して外に出て、携帯を見たら。それが発表されていた。
確かにその日は、みんな来て!と行っていたようで、なにか発表があるのかなと思ってはいた。が、ひなちゃんが加入してまた違う流れ、上昇していこうとしている空気を感じていたので、これは絶対によいお知らせ…アルバムの発売かワンマンかなーと思い込んでいた。
楽しみにしてツイッターを開いたら、まさかの展開がそこにあって、信じられなくて、道玄坂の途中の店先で静かに号泣した。
電車に乗れるようになるまで、すごく時間がかかったし、ツイッターが辛くて、このツイッター廃人がなんにも言えなくて、友人に心配された。
叫びたいような、なんにも言いたくないような。違う。言えることがないって思った。

本人と握手したときも、やっぱりなんにも言えなくて、えりかさんもわははーって笑うから、なんでだよーって冗談ぽくしか言えなくて、とても中途半端にしか話せなくて、それは今でも後悔してる。居なくなることがさみしいって全力で言わなかったの後悔してる。
言ったら、気にするかもって当時思ったんだけど、今思ったら全力でさみしいって言うべきだった。そこで遠慮しちゃだめだった。もう間に合わなくても、言うべきだった。

卒業ライブは、まりこさんの時とはまた違う涙に包まれたように思う。
これからどうなっちゃうんだろうな。
そんな言葉を飲み込むようなきもちだった。
この日芽依ちゃんは、優しく笑っていなかった。
不安を隠しきれない表情で、まゆげが下がっていた。

正直、短期間に二人も続けて抜けるのはファンも辛かった。

新しいメンバーがどうこうではない。オリジナルメンバーが悪いわけではない。

ただ、どうしても漠然とした「不安」のようなものを感じるのがどうしようもなく怖かった。

それは仕方ないと思う。抜けた穴は、大きかった。

 

この日以降芽依ちゃんは、ステージ前の声だしの係になった。
えりかさんから、グループ全体の気持ちを束ねて、ファンの期待を煽る役を受け継いだ。
それは、芽依ちゃんにぴったりの役だ。ムードメーカーの、ステージの上でなによりも輝く芽依ちゃんに。