「TAIGA DRAMA~HAKOBAN~」2016/8/17 at.下北沢garage
イベント説明引用~
「TAIGA DRAMA~HAKOBAN~」とは、
谷本大河(SANABAGUN.)が生涯の中で出会ってきたマイメンとHAKOBANを組むっしょ☆的な流れで定期的に開催するイベントのことだぜピーポー。
メンバーは、
パリピサックス谷本大河☆、
パリピギターボーカル水野創太☆、
パリピドラム????☆、パリピラップ呂布☆☆☆その他パリピ☆
でライブするよ☆
フランスの文書くのが得意なロマン・ロランっていうパリピが自分で書いた「ジャン・クリストフ」を大河に例えてみたらやばくね?って発想から谷本大河の歴史を大きな時代の流れの中で捉えたらマジでヤバくね??ていう超ヤベーイベントのことを意味してるぽくてー、谷本大河が一年を通して開催するイベントのことを
「TAIGA DRAMA」というようになったらしいからみんなよろしくちょ☆ マーベラス
これを読んだ私→( ・∇・)……??
な に ひ と つ わ か ら な い !
わからないときはどうするの?そう、現場に行くしかないのです。
サナバガンでサックスを吹く、谷本大河くん主催のイベント「TAIGA DRAMA~HAKOBAN~」何をするのか誰が出るのかよくわからないまま足を運びました。
数日前にとあるイベントで大河くんに会ってその時に何をやるのか訊ねると『Twitterではうまく説明できないので、当日説明します』という返答でした。
その言葉の通りイベント冒頭で本人からイベント趣旨の発表が。
『イベントをやらないかといわれてまず思ったのが、クラブDJみたいなことを生バンドでやりたいということだった。ハコバンというその箱につくバンドというスタイルもこだわりたかった。
スタジオミュージシャンには技術的に及ばないかもしれないが、常にクリエイティブな刺激にさらされているミュージシャンが敢えて真っ向からカバーに取り組んだら新しいものが見えてくるかもしれない。知らない曲もあるかもしれないが、楽しんであとでDIGってくれたら嬉しい』(大意)
なるほどな、と思った。
私がずっと敬愛しているミュージシャンの石田ショーキチ氏も自身のライブでよくカバーを披露していた。私はオリジナルが沢山あるのになんでわざわざ毎回カバーやるのかと不思議に思っていた。そんなとき『素晴らしい音楽を後世に伝えていくのも音楽家の大切な務めだ』とMCで氏が話したとき目から鱗が落ちた。凄く納得できてそれからはカバーコーナーも楽しめるようになった。
なので、大河くんの試みは凄くいいなと感じた。そしてメンバーも彼の仲良しでこの試みに賛成した、前向きなメンバー。それぞれ異なるバンドで活躍している面々。それも新しい出会いと刺激になるだろうなと思うし、そのトライを見せてもらえるのも嬉しいなと思った。
そしてそれを見るそれぞれのファンにとっても、懐かしさを引き出したり新しい出会いになるのかもしれないと期待した。
結果、正直歌により出来のばらつきはあったけれど、それでも楽しそうにトライしている姿は見ているこちらも楽しかった。歌が上手いから演奏がすごいから好きになることは勿論ある。でもそこを超えた熱意や執着、喜びはこちらにダイレクトに伝わるし、その魅力は上手い下手とはまた違うところで存在するんだなと改めて感じた。
普段のライブでは見られない『挑戦している姿』がそこにきっちり存在したのも新鮮だった。
途中ビールも振る舞われ、アットホームな空気。ゲストも色々……賑やかにイベントは終了。
あっ、イベントの最初と最後にはオリジナルテーマの演奏もあり、それもかっこよかったです。
個人的に印象に残ったのは、水野創太さんが『天体観測』のイントロを奏でた瞬間に場内がわっと沸いたこと。ステージに駆け寄り踊る人たちを見て、年末のCDJで本家のBUMP OF CHICKENがこの曲のイントロを奏でた時、ロビーで下向いて座り込んでた人たちが一斉に顔をあげ、場内へ歌いながら駆け出したりその場で立ち上がって踊り出したりしていた姿を思い出した。
国民的な存在のバンドの有るべき姿として忘れられない光景。
私の好きなバンドたちもいつかそんな存在になって、いつかこんな光景をみせてくれるような一曲を生み出してくれたらと願わずにはいられない。